編み物ざむらい (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 189
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041131039

作品紹介・あらすじ

武家から信頼の篤い蘭方医・久世に疑義を唱えたことで、凸橋家から召し放たれてしまった感九郎。父から勘当もされ、失意のうちに大川のほとりで得意の編み物をしていたところ、異形の男、寿之丞たちと出会う。成り行きから彼らの仕事「仕組み」を手伝ううち、感九郎のある能力が開花。そして召し放ちのきっかけを作った人物に接近する。その正体とは!? 江戸に実在した「編み物ざむらい」と異能集団が活躍する、新感覚時代活劇!

感想・レビュー・書評

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  • 思ってたんと違う(いい意味で)
    タイトルだけの印象でなんとなく「ほっこり人情ものかな?」って思ったら急に仕掛けの裏工作が始まったり主人公が異能に目覚めたり。
    キャラが魅力的で、もっとこの人たちの活躍を見たくなった。シリーズ化希望!

  • 時代物はあまり好きではないのだけれど、編み物絡みということで読んでみました。
    編み物あんまり関係なかった~
    うーんって感じでした。

  • 編み物を得意とする武士が主人公。
    昔言葉もあり、読みにくい表現もあるものの、
    すんなりストーリーに入れた。
    人柄含めて、面白かった。

  • 長年編物を趣味としてきたので期待しすぎた。江戸時代に編物をする武士がいたのを知れたのは良かった。内容は異常なほど手先の器用な長屋の人達が必殺仕事人のように働く物語。なんというか、編物侍の実生活に基づいている感じもなく、各登場人物の性格・背景を把握する前に更に皆さんの才能が開花するので、失敗なんてしないのです。えっ?んっ?なんで?と思っているうちに1巻読了。編物好きなので2巻も読みますが、もうこれ以上多才にならないでほしい。

  • 24/2/23〜2/24

  • なんとなく中途半端感。登場人物はまだまだ面白い背景を持ってそうなので、もしもシリーズ化したら面白くなるかも。

  • 不思議な作品である。
    安土桃山、織田信長の頃、日本には既にメリヤス編みが存在していた。外国からの宣教者によってもたらされた。

    このメリヤスという技法は、後々需要が伸び、仕事として商品として価値が生まれ流通もしていた。

    格式はありながら貧乏な武家に生まれ、メリヤス編みを内食にしていた感九郎は、正義感を曲げられずに父親と対立し勘当される。

    街で偶然会った二人に助けられ、大きな組織から悪を滅ぼす仕掛けをする三人のグループに助力することに。

    この感九郎は相手の心の内側に入ることができる。
    登場人物たちは不思議で魅力的。

    第2巻が刊行されることを望む!

  • 編み物に関する小説が読みたくて購入。
    編み物×時代小説だが、編み物要素はほんのり風味。
    編み物という設定を盛り込むために仕込のタネを考えたというような付属感や、秘密結社のような設定、突然のファンタジー要素、サスペンス、といった詰め込みすぎて全部薄味ごちゃ混ぜな印象。
    本筋もひとまず事件は終わったがこれで解決!大団円!というスッキリとした後味ではなく、あれはどうするの?盛り込んだ設定はそのままで終わるの?というモヤモヤしたまま終了。
    黒幕側の人物も想像通りで驚きがなかったが、心情だけはいい意味ではない驚き。これもわざわざ盛り込む必要があったのか?
    色々とマイナス意見を書いてしまったが、茶壺の紐の件などとても興味深かったし、糸のほどけるぽつぽつという表現などは棒針編みがしたくなる描写だった。
    編み物主軸で続編が出たらきっと読むだろう。

  • 編み物が好きなので、とても楽しみにしていましたが、想像をはるかに超えていました。
    なんと言って良いのか、とても漫画チックな感じの話で、テンポ良く流れて、感九郎が、世間の波にもがきながらも、自分の中の「正しい」を見つめていく様子が若者らしい葛藤ですね。
    人は傷ついて、心の底に沈めているものがある、それは誰かが暴いて良いものではない。と、編み物の糸に例えている所が良かったなと思いました。
    まだまだ、続編を感じさせるものがありました。

  • 2023.01.24 #003

    ライトに読める作品

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著者プロフィール

編み物作家、NPO法人 LIFE KNIT 代表、オンラインサロン『未来手芸部』部長、チューリップ株式会社 顧問、株式会社日本ヴォーグ社「amimono channel」顧問/ナビゲーター。著書に『どこにもない編み物研究室』(誠文堂新光社)。

「2022年 『編み物ざむらい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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