死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 (角川文庫)
- KADOKAWA (2022年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041131817
作品紹介・あらすじ
保険営業員の中嶋未桜は疲れ切っていた。
ポスドク時代の研究成果を美人同僚に横取りされ、研究者への道を断たれ、不本意な仕事にすり減る毎日。
唯一の癒しは、SNSで「料理好きの男子大学生」というアカウントを追いかけること。
おいしそうなレシピをイケメンらしき男子大学生が楽しく解説してくれるのだ。
ある日、成果を横取りしたかつての同僚が何を思ったか会社の前で待ち伏せしており、散々マウントを取られ、未桜の心はズタズタに。
「死にたい」とSNSで呟くと、なんと、例の男子大学生からDMが来た。
家に招かれ、美味しいハンバーグをご馳走され、「やなことは全部ハンバーグにしちゃいましょう!」と勇気づけられ、未桜は元気を取り戻す。
「あのハンバーグ、何のお肉だったのかな……」と思いながら、未桜は帰路につくのだった……。
感想・レビュー・書評
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ずっと不気味なトーンで各話が終結していたが、
やはり怖い、というか救われない。
スカッと爽やか、ハピハピにして欲しかった。 -
あかんもうバカおもろい。
ほんとハマる。
怖いんだけど、いいぞー!っていう感覚になる。
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気持ちが疲れていた時、ふとこの本が目に入った。
「美味しいご飯は癒しだもんな。今の自分にピッタリかも。」と思いつつ、あらすじを読んだ。
そして帯も見た。
結論としては確かにタイトル通りのお話だった。
涎が出そうな肉料理と男子大学生「シュン」の優しい言葉にこちらの活力も湧いた。
だけど、美味しいだけじゃなかった。
こういうテイストの作品、実は好きです。 -
面白そう〜と思いなんの前情報もなく購入して読んでみたら……あっという間に引き込まれて一気読み。まさかな〜まさかそんなはずないよな〜と思いながら読み進めていったら、やはりそういうことだった。グロとか苦手な人は読まない方がいいかなと思うけど、わたしはすごく楽しめました。ネタバレなしで読んでほしい。
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タイトルにつられて手に取りました。
前半は癒し、後半は少しの恐怖。
1度読んだ後に読み返したらいろいろ印象が変わる作品だと思います。
個人的に3つ目のお話の女性が苦手でした…
後味がいいとは言い難いので注意です。 -
ひたすら癒されると思って読んだら、全く違いました。そうですよね、夕鷺さんですもの。面白かったですが、あまり受け付けない人もいるので注意が必要かも。
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読後の好みが分かれそうな作品。
各章のメインキャラの心理や背景が細かく描写されているのでわかりやすい反面、展開がはやいというか描かれていないところは『どうやったんだろう?』と疑問を抱えながら読み終えた。その部分が気になる故に男子大学生の行動メインの別物語が今後出るとしたら読んでみたいと思います。