魔女たちのアフタヌーンティー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041135624

感想・レビュー・書評

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  • ここのところ、なんとなく意欲低下な状態。休日、読書にたっぷり浸りたいと思って手にした本。こういう時に読む本は重めの文学というよりも、軽めの、大人の童話みたいな、お料理な飲み物が出てくる本がいいのです。
    そんな条件にピッタリの本。物語の展開は、そんなに真新しいものではないけど、最後にちゃんと前向きになれる小説。紅茶にも詳しくなれた気がするし、自分を癒すってことが私にとってはどんなことか考えられる良い機会になりました。
    主人公の方に年齢は近いけど、魔女の方に魅かれ、魔女を目指そうとする自分のことを発見。黒のワンピースで明日は出勤しようかな。そして、紅茶を飲もう。紅茶が飲みたくなる小説なのは間違いないな。

  • タイトルと表紙に惹かれて購入。

    アフタヌーンティーは好きで友達とホテルに行ったり、たまにお家に呼んだりしている。
    一人でもゆっくり紅茶を淹れて、お菓子を食べて過ごす時間が好き。

    久しぶりに友達を呼んでお茶会をしてみたくなった。
    お茶の時間の何気ない会話で元気をもらえたり、癒されたり。

    偶然何かが起きた時、そこから大事なことを気づけるかどうか。それはその人次第。

    気づける人であるために、お茶を淹れる時間を作ろう。
    心に余裕が持てるように。

  • たまたま欲しかった小説と同じ日に発売されていた本で、新刊の棚に並んであったのを見つけ、表紙とタイトルに惹かれて読みました。

    初めての作者さんなのでどんな作風かわくわくしながら読みました。内容も勿論ですが、アフタヌーンティーや紅茶のことが沢山知れて楽しかったです!初めて知ったことや聞いたことのない言葉をメモしながら読んだので、後でゆっくり調べてみたいと思います。自分を癒す為のお茶会、大切な人を招いて開いてみたいです。
    読書中、どうしても食べたくなりスコーンを用意しました..紅茶を飲みながら読みたい本です。

  • イギリス人のお友達の実家にホームステイさせていただいたことがあります。午後からはお茶会でした。当時は英語がうまく喋れなかったのに、紅茶とスコーンをいただきながらゆっくりお話ししてくださいました。その時に自分を癒すこととか楽しむことなどお話ししていただきまさにこの本の内容と同じでした。ゆっくりお茶を淹れて自分の時間を楽しみたいです。お茶を用意する時間も癒しの時期と気づかせてもらいました。

  • アフターヌーンティーを通して穏やかに進んでいく人々の関係がとてもよかった。
    紅茶を飲みながら読んでいたから、自分も一緒にお茶をしているような気持ちになれた。

    生きていると色々なことがあるけれど、
    『自分自身を整えるために、ゆっくり紅茶を淹れるのよ』という言葉のように、自分を癒し、自分と向き合う時間を作っていこうと思った。

    魔女たちのように生きていきたいと思える一冊だった。

  • アフタヌーンティーを通してゲストの悩みと向き合っていくお話。紅茶に関する知識は全く無かったけれど、読んでいると「私もティーバッグで紅茶でも飲んでみようかな」という気持ちになった。5章ではスーさんとユンさんが喧嘩してしまい、どうなってしまうんだ?とハラハラしたが最終的にはみんなそれぞれ自分と向き合えることが出来て良かった。


  • 主人公は不動産業、いわゆる地上げ屋で、「魔女の屋敷」の土地を何としても買いたい。何度も足を運んでいるうちに魔女たちのティータイムに招待されて…。
    (↑このまとめで果たして合っているのか。笑)

    日常に意識的にほっとできるひとときをとりたいな、と思った。紅茶淹れるのいいな。
    あとは、結構こういう本だと食べ物の描写がクドくなりがちなところ、この小説ではその辺サラッと書いてるのに美味しそうで好き。
    長編ですが章ごとにエピソードが区切れているので短編集っぽくも読めます。
    元気出したいアラフォー女性に特にお勧め(主人公は38歳独身女性)。

  • 紅茶がのみたくなるような物語で。
    アフタヌーンティーと聞くと、貴族とか豪華ってイメージがあるけど、普通のポットでゆっくり紅茶を嗜むだけでも素敵な時間になると思った。
    人生のパートナーは、紅茶とスコーンみたいに合う合わないがあるのがとっても素敵な表現だと感じた。

  • ・紅茶好きな人
    ・紅茶に興味のある人
    ・アフタヌーンティ好きな人
    ・3時のおやつタイムが好きな人
    ・お菓子が好きな人 …

    こんな人達にはたまらない1冊!

    物語の中で数回繰り広げられるお茶会では、紅茶とティーフーズの説明と共に、テーブルを囲む参加者の悩み話が語られていく。
    しかも、お茶会を開く場所は古くても素敵な洋風建築のおうちの中のあちこちで。
    読み終わったあとは、ちょっと紅茶にこだわりたくなること間違いない。

    お茶会の中で繰り広げられる登場人物達のやりとりは、紅茶の湯気のように暖かくて、紅茶の味のように個性があって、お菓子の甘さのように優しい気持ちになった。

    物語というより、紅茶・ティーフーズとお茶会そのものの魅力に惹きつけられた1冊だった。

  • ここ数ヶ月、せわしなく心に余裕のない生活を送っていた私が、なぜ毎日紅茶をわざわざ茶葉から淹れて飲むようになったのだろうか。 その答えがこの本に詰まっている気がした。
    紅茶を飲むという動作そのものだけでなく、その動作が作り出す空間そのものが、心を整えるためにあるのだ。

    「パートナーには相性がある。ミルクティーにとってスコーンは最強のパートナーだが、中にはさほど合わないお菓子もある。だからといって紅茶が悪いわけでも、そのスイーツが悪いわけでもない」

    私にとっての運命の石《スコーン》はどこにあるのだろうか。

    優雅にあたたかな紅茶を飲みながら、ゆっくりと自分好みのスコーンを探せばいいと、そう後押しされた気がした。

    2024.3.14 読了

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