お葉の医心帖 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2023年11月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041140963

作品紹介・あらすじ

「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」
流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。だが、気づくと町医者・道庵のもとで親身な介抱を受けていた。お葉はずっと醜いとののしられ、すぐには人の優しさを信用できなくなっていた。しかし、患者へと真摯に向き合う道庵の診療を手伝ううちに、人の真心を学び、成長してゆく――。江戸の人情が涙を誘う、感動必至の時代医療小説!

みんなの感想まとめ

絶望の中から希望を見出す少女の成長を描いた物語は、心の温かさや人とのつながりの大切さを教えてくれます。流行り病で両親を失い、奉公先での辛い日々に耐えきれず川に身を投げたお葉が、町医者・道庵によって救わ...

感想・レビュー・書評

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  • 医、食、心の一冊。

    奉公先でのつらい日々に耐えかねて川に身投げをした少女 お葉が町医者 道庵に命を助けられたことから始まる物語。

    初読み作家さんだったけれどとても読みやすかった。

    絶望と心の傷だけを背負ったお葉が次第に温かさと信頼にくるまれていく姿に何度も目と心がじわじわうるうる状態。

    そして自分にできることを道庵先生や周囲の人たちとの交流から学んで見つけていく姿がよかったな。

    東洋医学も興味深く、つくづく食が滋養に繋がり、はたまた心の状態も関係することを改めて実感。

    厳しくも温かい言葉にもたくさん出会えてほんわか。

  • どんな形であれ誰もが直面するであろう介護の問題。

    主人公のお葉は奉公先でのいじめに耐え切れずに川に身を投げるが、町医者の道庵に助けられる。それをきっかけにお葉は道庵のもとで診療を手伝うことになる。

    裏切られたりいじめられたりだったお葉は、はじめのうちは人を信用できなくて心を開けなかったけれど、診療所での患者さんたちとのふれあいを通して少しずつ前向きに生きられるようになっていく。
    両親との死別や奉公先でのいじめの描写はあるものの、穏やかな物語だった。

    「人からぶつけられた言葉の傷を癒すのも、人からもらう言葉なんだわ」

  • 時代小説特有の難しい言いまわしや表現がないので、さーっと読めるが、話の流れが単純で時代小説好きな私には少し物足りない感じだった。
    もう少し、隠し味やスパイスをガツンと効かせ、グッと心を掴まれる表現や描写が欲しかったな。
    欲しがりすぎですかねぇ(笑)

  • 流行り病で両親を亡くし、薬代の支払いのため売られた奉公先でひどい虐めを受けていたお葉は川へ身を投げますが、町医者の道庵に救われます。生きることを拒否していたお葉ですが、道庵や産婆をしているお繁の介抱で徐々に身体が快復していきます。
    しかし、伯母が自分を奉公先に薬代以上の金で売ったことを知り傷ついていたお葉は人を信じられなくなっていました。
    どこにも行く当てがないお葉はそのまま診療所を手伝うことになりました。無愛想だが心は優しい道庵や、厳しいことを言うけれど面倒見がよいお繁、道庵の元へ通ってくる患者たちのおかげで少しずつ癒されていくお葉。
    特に皮膚の炎症で道庵の元へきたお澄との会話に泣けてしまいました。

    そしてお葉の成長を感じた一幕。
    産後の肥立ちが悪く寝込んでいる嫁と衰弱している赤ん坊を前に、赤ん坊だけでも助けて欲しいという姑に、「自分が虐められたことと同じことを他の人にはしません。誰かが止めなければ悲しい思いがずっと続いていくことになるから」とお葉が言います。
    悲しい思いをした分、人に優しくできる、人の心がわかる。これからのお葉の成長が楽しみなシリーズです。

  • 奉公先で虐められ、死のうとしたところを町医者の道庵に救われたお葉。
    医療を目指すことになるシリーズの始めの巻。
    江戸時代の医療のあり様とか植物の効能とかが興味深い。
    これから精進していくだろうお葉の医療への道が楽しみ。

  • 流行り病で両親を亡くし、親戚に騙されて売られたように奉公に出された先ではひどいいじめに遭い…と不幸な身の上の主人公が人生を諦めて川に身投げをしたものの町医者に助けられて前を向いて行く様子が穏やかに書かれていました。

    登場人物がお葉をいじめた母娘と売った親戚以外は良い人たちばかり。
    大きな起伏はないけれどゆっくりと明るくなれる内容でした。

    しかし、いくら江戸は広いと言ってもいつかは以前の奉公先の呉服店の人たちに見つかってしまうのでは…そうしたらどうなるのか?と心配してしまいます。

  • 内容(ブックデータベースより)

    真心を学び、患者と向き合う少女の感動の成長物語!

    「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」
    流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。だが、気づくと町医者・道庵のもとで親身な介抱を受けていた。お葉はずっと醜いとののしられ、すぐには人の優しさを信用できなくなっていた。しかし、患者へと真摯に向き合う道庵の診療を手伝ううちに、人の真心を学び、成長してゆく――。江戸の人情が涙を誘う、感動必至の時代医療小説!


    令和7年10月7日~9日

  • 人からぶつけられた言葉の傷を癒すのも、人からもらう言葉なんだわ。

  • 暖かい人達に囲まれてお葉がどんどん前向きに、そして成長していく!
    生きてて良かったね!!!!

    漢方、薬膳の話も面白い。

  • 一服のお茶のような、心洗われる本です。
    日本橋によく行くので当時の地名や様子なども色々想像して楽しめます。

    出ているシリーズは全て読んで続きを楽しみに待っていますが、その間に江戸東京博物館にでも行ってこようかなと思ってます。

  • おもしろい

  • 2025.03.06

  • お葉は人を信じられなくなったといいつつ結構すぐ馴染んで、素直に真っ直ぐ働いていくので気持ちよく読める。周りの人も良い人ばかりで暖かく、人を救おうとして懸命になっている姿が素敵。色々な事を学びすくすく成長していくお葉が良かったです。

  • うーん。何か普通だったなあ〜!何かミステリーとかがあるっていうよりかはほのぼの日常という感じ。少し物足りない。主人公が身投げして命を落とそうとして、救われてそこから始まるストーリーだったけど、主人公が他人を信用出来ない疑心暗鬼ぶりも中途半端というか…どうせだったら疑心暗鬼で事件を起こしてくれたら引き込まれるけど単純に疑っているというだけで、日常の中で信頼していくという流れだった。普通かもしれないけど、本当にそんなに素直に早く心が和らぐのかなあと。主人公が最後らへんで娘として、弟子として認められたい気持ちになってるけど、それもそんなに早くそういう気持ちになるのかと感情移入が出来なかった。

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著者プロフィール

1969年生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。2016年『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』で時代小説を志し、心あたたまる料理描写で多くの読者を魅了した。2021年、料理屋を切り盛りする女三代を描いた「はないちもんめ」(現在7作品)で、第10回日本歴史時代作家協会賞《シリーズ賞》を受賞。近著に『食いだおれ同心』(以上、祥伝社文庫刊)などがある。

「2021年 『つごもり淡雪そば 冬花の出前草紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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