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- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041653340
感想・レビュー・書評
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シリーズ番外編第4弾は、大津皇子の死後まもない頃に各務と金剛山が直面することになった事件を描いています。
各務にそっくりの風貌をした謎の女性が現われ、「常世の神」として里の人々の熱烈な支持を受けるようになります。宇宙皇子は常世の神の正体を探ろうとし、彼女に戦いを挑んだところ、常世の神は夜叉の姿となり、宇宙皇子を上回る霊力で彼を返り討ちにします。
その後宇宙皇子は、常世の神が行心の指図で動いており、金剛山を危機に陥れる計画が進行していることを知ります。しかし小角は、宇宙皇子の報告を聞いたにもかかわらず、朝廷に逆らおうとせず、行心の策略に乗って各務の身柄を引き渡すことを決意します。そして、小角の真意がつかめない宇宙皇子たちは、各務を救うために行動を開始します。
小角の率いる金剛山と行心の戦いの一幕が描かれていますが、いまだ鬼としての強靭さに欠けていた各務の、内に秘められた強さが発揮されたことが、本巻のテーマになっているように感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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