旌旗流転 (角川文庫 た 14-9 アルスラーン戦記 9)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041665091

作品紹介・あらすじ

パルス暦325年、2月。パルスの国王アルスラーンは2万の軍を統率して、シンドゥラ国救援のため国境をこえた。トゥラーン領を通過し、チュルク領を経て、シンドゥラ国へ進軍する、巨大な半円を描く作戦行動、「アルスラーンの半月形」が軍師ナルサスによって立案された。国王アルスラーンの旌旗のもと、パルス軍に敗戦はなかったが…。仮面兵団の統率するヒルメスとダリューンの一騎打、伝説の怪物・有翼猿鬼の復活、ファランギースの過去…。書下ろし、ヒロイック・スペクタル・ロマン、第2部、勇壮華麗な第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 20191129 読破(再々?読)

    第一章 新旧の敵
    第二章 狩猟祭(ハルナーク)
    第三章 野心家たちの煉獄
    第四章 王都の秋
    第五章 仮面兵団

    やーっと完結!したので最初から一気読みの予定が
    かなーり読書予定が狂いまくって苦戦中。
    年内に読破する予定だったのに、まだ半分…orz
    初読み時代はダリューンファンだったが、今では
    ナルサスファン。ファランギース、相変わらず痛快。

  • 1992(平成4)年発行、角川書店の角川文庫。記憶によるとここまでは既読。ここで出版が止まったのだったか。ここから先のタイトルを初めて調べたのだが、急にファンタジーというかそういうタイトルになっている。この巻の後半でその予兆はあるとはいえ、タイトル通りの内容なら少し行き過ぎかな。最初の方の話からそのような超越者的な内容は仄めかされていたのではあるのですが。

    あとがき:「あとがき」(1992年7月1日)(編者拝)、

  • この巻読んで、沈黙。
    完結するまで放置になりました。

  • ここから長い沈黙が始まり心が離れてしまったんだよなあ・・・

  • ああ。地図がないのがもどかしい。
    国の数が増えてくるにつれ、位置関係がよくわからなくなってくる。
    ナルサスの強さの一端は、地理や地形が頭に入っているからと作者もわかっていて、そう書いているのだから、せめて簡単な地図を載せてくれないかな。
    微妙な位置や距離感が分からなくて、もやもやするのだわ。

    とりあえず打倒アルスラーンの野望を秘めて、ヒルメスはパルスの東にあるシンドゥラを攻める。
    がしかし、多くの有能な部下に恵まれたアルスラーンと、他国の軍勢の寄せ集めを率いたヒルメスでは、勝負にならない。

    ヒルメスには、アルスラーンは自分の持つべきものをすべて奪い取った人間に見えるのだろう。
    依って立つものが過去にしかないヒルメスには、アルスラーンを倒すことでしか、自分の存在意義を見つけることができない。
    愛する妻も、そのお腹の中にいた我が子も、ヒルメスをおいて亡くなってしまったから。

    唯一ヒルメスをヒルメスとして尊敬し、全力で支えようとしていたザンデは、どうした運命のいたずらかパルスの西にあるミスル王国で、陰謀に巻き込まれその命を落とす。
    ああ、ヒルメスはよほど人との縁が薄い人間なんだなあ。

    徐々に蛇王の復活が近づいてきているのが、何やら不穏。

  • ヒルメスの関係者ばかりが舞台を降りていくのが何だか物悲しい。今巻でも大局において後手にまわりがちだっから、次巻以降に見せ場があることを期待したいところ。

  •  直情径行の過ぎるヒルメスの流浪譚には何とも言えぬ悲哀を感じてしまう。ただし、良い意味での諦めの悪さは特筆もの。

     そして、ファランギース悲恋譚も。
     本当は、彼女こそ皇妃に相応しいような気がしているが…。まぁ無理筋か。

  • シリーズ9巻です。

    アルスラーンが王位につき国内が安定している分、隣国との争いが顕著化してしてきて・・・
    なかなかラクは出来ません。

    と同時に、ヒルメスの影がチラ付いてきてうっとおしい~

    ダリューンが言ってました。
    「血統にこだわるというのは、結局、生きる姿勢がうしろむきということなのだ。血統がしめすものは過去の栄光であって、未来の可能性ではないからな。」

    おっしゃる通り。

    先日「マチネの終わりに」という本を読み、今「嫌われる勇気」という本を読んでいるのですが2冊とも、過去に左右されない生き方があるって言ってるよ。ヒルメスさん!

  • ひさしぶりに再読。
    記憶ではもっとまったりしてたかと思ったけど、そうでもなかった。

  • 流浪しつづける銀仮面卿がどうにも情けなくてかっこいい。
    何をどうやってもアルスラーンに勝てないが、それでも誇りと野心だけで抗い続けるという図式は王道。
    そして今後もどうあがいてもナルサスの謀略の前に勝てないんだろうなってのが、また哀愁ただよう背中を思わせていいんだよなあ。銀仮面の幸せを願ってやまない。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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