ジェネレーションX: 加速された文化のための物語たち (角川文庫 赤 ク 10-1)
- KADOKAWA (1995年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042683018
感想・レビュー・書評
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J・ケルアックの「路上」を現代におきかえたような感じ?ただしジェネレーションとしての差は決定的であるし、X世代も最早旧世代となる世の中の狂信的なスピードは一体どこへ向かっているのだろうか。
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翻訳のクセが強くてスムーズには読みにくい。途中まで特に話の筋も見えないしなおさらだ。しかしながら中盤ぐらいで興が乗ってくればこっちのもん。
作者が日本に住んでいた時期があって日本の「新人類」をアメリカに置き換えて「ジェネレーションX」としている。 -
登録時、出ていなかった表紙画像が
ある日ふと出現することがあるので、
時々本棚を巡回する。
で、先ほど気づいたのだが、
何かの間違いで全然無関係な書籍の表紙が
登録済のこの本のハードカバー版として浮上。
ミスにしてもひどすぎると呆れつつ、
不愉快なので削除して、
最初から表紙が表示されていた文庫版に乗り換えた。
以下、消してしまった単行本版レビューの転記。
金儲け主義にうんざりした若者が
都会を離れて自由を謳歌する。
タイトルはアメリカで
1950年代末~1980年ぐらいに生まれた、
既存の価値観に囚われない世代のことで、
ずばり、この小説が書かれた当時の
ヤングジェネレーションを指していた。
日本で言うところの「新人類」(←死語?)と
同じニュアンスか。
原著は1991年、
まだ世界中の景気がよかった頃に
書かれたそうだが、
バブルが弾けた後のシラケた空気を
先取りしていた感がある。 -
この本は究極のキーワード小説です。物語も多少ありますが、物語よりも、そこに散りばめられているキーワードを楽しみながら読む、というのが本書を読む醍醐味ですね。
少しご紹介しましょう。
「処女走路ー他には誰もそこを選んでいないだろうと思って選ぶ旅先」
「貧乏浮力ー自分は金がないときの方がいい人間だったと気づくこと」
「より少ない主義ー物質的富への期待逓減と折り合いをつける哲学。『大金をつかみたい、とか、大物になりたい、という希望はあきらめたよ。幸せになれて、そうだな、アイダホあたりの道端に小さなカフェでも開ければいい』」
どうですか?にやりとしたり、ちょっと思いを巡らせたりすること請け合いです。
物語も面白いですよ。中盤にある地球上での記憶を持ち帰るならどの一瞬をあなたは選ぶ?を話し合う場面は素敵だと思います。 -
正直に言うと自分にはもう少しこの本と通じるものがあると思ってた。
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マックジョブって言葉を生んだ名作です。
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ジェネレーションX。これは90年代の若者のバイブルになって、日本でも有名な書物らしい。最近だとハドーケン!というバンドが、ファーストアルバムで、この本のタイトルを引用したタイトルを冠した。そこそこ面白かったけど、やはりテン年代の今においては、古い感覚なのは否めない。あくまでアーカイヴ的に読むといいかも。「都会を逃げ出した男女三人」。このある種のコミュニティ性は、テン年代の今さらに深まっているのかなあとは思った。
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昔は逃避の物語のように思えたけれど今は強さや自分を律すること、自分と向き合うことについて書かれた様に見える。
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ああ、なんだ。ちゃんと大事なものを持ってる。ってことに泣ける。
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最近買った