北村薫の本格ミステリ・ライブラリー (角川文庫 き 24-4)
- KADOKAWA (2001年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043432042
感想・レビュー・書評
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こういう本を読むと、あ、この人のもっと読みたいってことになり、積読本が更に増える危険がありますな。
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読書の世界が広がる。北村薫さんの読書量はいつも驚きます。
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本格とかはどうでもいいけど、
読んだことない話が満載で満喫した!
西条八十の日本語が味わい深かった。 -
ミステリは全く読まないけれど、北村薫さん編ということで手に取った。素人にはどの辺が「本格」なのかとか、「すごい」のか、よく分からないけど新鮮でした。
西條八十、「森の石松」が好き、雰囲気と単純な面白さ。「ジェミニー・クリケット事件」が1番緊張感をもって読んだなあ。謎解きに納得できたし。
有栖川有栖の方も読みたい。 -
4
有栖川有栖編と姉妹書である本格ものアンソロジー。全体的なバランスの良さでは有栖川ver.に譲るがこちらもなかなか面白い。英版は未読だが、米版「ジェミニー・クリケット事件」の漲るテンションには圧倒される。これは有栖川氏の「密室大図鑑」で見たときからずっと読みたかったのだが期待に違わぬ傑作だった。レナード・トンプスンの2編などは、今なら某法廷ADVゲームを彷彿とさせ、非常に興味深い。また田中潤司氏との対談も濃密。 -
「ジェミニー・クリケット事件」に☆五つ。
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ジェミニー・クリケット事件のアメリカ版を読みたいために購入。編者はアメリカ版が良いと言っているが、私はどう考えてもイギリス版の方が良いと思う。
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北村薫 編
あとがき代わりのミステリ対談 VS.有栖川有栖 -
2010年7月27日購入。
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姉妹編である有栖川氏のものよりも、僕にとっては魅力的な作品が多く選ばれていたように思った。単なる好みの問題であるけれど。北村薫氏の手によるアンソロジーである。
楽しみにしていた「ジェミニー・クリケット事件」アメリカ版は、確かに以前読んだイギリス版よりも衝撃度が高いように思う。比べて読むことができたのはうれしかった。内容が気に入ったのは都築道夫氏の「森の石松」、楽しめたのは新井素子氏他による「ライツヴィル殺人事件」、いちばん衝撃だったのは吉行淳之介氏の「あいびき」である。特に最後のものは、手に持っていた文庫本を落とすほどびっくりした。
がちがちの本格ミステリをイメージして読むと期待を裏切られるかもしれないけど、少なくとも僕にとっては、「ミステリ的」なるものの魅力と、北村氏の博識&センスの良さを暖めて思い知らされた本であった。
2006/10/28 -
エラリー・クイーンが16歳の新人作家レナード・トンプスンに期待を込めて送った手紙に、傑作「ジェミニー・クリケット事件」の入手困難だったアメリカ版。それから西条八十の「花束の秘密」まで編者・北村薫ならではの多岐に亘ったライン・ナップ。そのうえ有栖川有栖氏、田中潤司氏と語り合った古今東西のミステリ逸話も収録。あっと驚く謎物語が、たっぷり詰まった一冊だ。『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブリー』と合わせてミステリ・ファン必読のアンソロジーが誕生した
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大変面白かったです。
特に、西條八十!!!!! -
<pre><b>エラリー・クイーンが16歳の新人作家レナード・
トンプスンに期待を込めて送った手紙に、傑作「ジ
ェミニー・クリケット事件」の入手困難だったアメ
リカ版。それから西条八十の「花束の秘密」まで編
者・北村薫ならではの多岐に亘ったライン・ナップ
。そのうえ有栖川有栖氏、田中潤司氏と語り合った
古今東西のミステリ逸話も収録。あっと驚く謎物語
が、たっぷり詰まった一冊だ。『有栖川有栖の本格
ミステリ・ライブリー』と合わせてミステリ・ファ
ン必読のアンソロジーが誕生した。</b>
(「BOOK」データベース より)
資料番号:010435576
請求記号:908.3/キ/
形態:図書</pre> -
中ほどと最後にあるマニアックな対談とか、エラリー・クイーン好きの素人(編集者)が書いたミステリもどきとか、ほんと「趣味で編集しました」って感じの本。
とことん性に合わない話もあるけど、概ね良し。
「酔いどれ弁護士」の弁護士なんて、エラリー・クイーンが書くじーさんよりよっぽどステキだし、「森の石松」なんて、実は殺された石松は偽者だった!?みたいなワクワクするような考証してるし。
全員知らない作家さんで(吉行さんは聞いたことならあるけど)、どれもこれもこの本に収録されてなければ自分から選んで読むことなんて無かった。
たまーにならこういうのも良いものね。
ちなみに同じシリーズで「有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー」もあり。 -
面白いのもあったり、なんだか良く分からないのもあったり。冒頭の16歳の少年が書いたという作品には素直に感心。「ガラスの橋」とか「森の石松」は面白かった。本格の精神って奴はこういうことか、って感じで。で、後は良く分からん。面白いのもあったんだけど、「これが本格」と言われても正直素直にうなずけない。あ、最後に収録されてる「ジェミニー・クリケット事件」はやっぱり面白かった。イギリス版は既読だったけどいろんな処理の仕方が少しづつ変わってて、しかも無いようほとんど忘れてたから充分に楽しめた。
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北村さんファンなら、まぁよんでおくべきかと。