ピアノ・レッスン (角川ホラー文庫 77-7)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043563074

感想・レビュー・書評

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  • ホラーというよりファンタジーだった。
    ピアノの小説はいつも
    ちょっと懐疑的な気持ちで読んでしまうので
    リアリティに厳しくなってしまうが
    多少の事には気にならずに読めた。
    どんなに練習しても2年でそこまでは無理!とは思ったが
    小説だから別にいいか。
    作家の林さんのことは全く知らないが
    調性の練習や楽器ピアノのことなど
    よく勉強されてると思った。

  • 過去と現在、フランスと日本を舞台とした、切ない恋物語。ホラー要素はほとんどなく、俺みたいなビビりでも楽しく読めた。少年が短時間で上手くなりすぎだけんども。

  • なんだかホラーというジャンルであるのにも関わらず、とても切なくて温かい、というより、もう彼女の真実を知ってしまうと悲しくて、柄にも無く泣いてしまいました(笑)。私の中ではどストライク‼︎な本です。

  • あの人は美しかった。この世のものとは、思えぬほどに―。

    憂いにみちた目をした、たおやかな少女と出会った一人の少年。彼もまた、心に孤独と哀しみを湛えていた。

    その日から、引き裂かれた恋人達の時間が、少しずつ動き始めた。

    幾重にもからまった、不思議な縁でたどりついた古いピアノの透き通った調べにのせておくる、涙と感動の書き下ろしホラー。

  • ファンタジーであり、ミステリーであり、恋愛小説であり、音楽小説であり、、ホラーというには読後感が爽やかすぎる。

  • 何気にこの作家様の「ノベライズじゃない小説」って初めて読みました。
    いつも映画ノベライズばかりだからソレ専門かと思ってましたよ。
    ……てかこれノベライズじゃないよね?


    簡単な粗筋。
    遠足で行った公園で、少年は不思議な体験をする。
    そこで出会ったバレリーナの少女とのピアノのレッスンの約束。
    引き裂かれた恋人たちを繋ぐ、ピアノの音は――。


    ……粗筋というより、コピーですね、何か。

    正直、これはホラーじゃないと思います。
    でも角川ホラーから出てるので一応カテゴリはホラーにしてみました。
    ハードカバーでターゲットを「感動モノ好き」に絞ったら意外と売れそうなんだけどなー。
    なぜ角川ホラーにしてしまったのか、ものすごく謎です。

    まぁ「感動モノ」と言いましたが、泣けるかといったら微妙です。
    じんわりは来るんですが、号泣というわけでもなく。
    ……それは私一人の問題かもしれませんが。


    まぁラストは何だかんだ言って読めるんですよね。
    というか、分かりきっているコトを意図的に語っていないだけか。
    ありきたりと言えばありきたりなラストです。
    でもまぁそのラストが一番しっくり来るものなので、マイナス点ではないですね。
    『ピアノ・レッスン』というくらいなので、音楽の知識が入ってきて面白かったですよ。
    ピアノやってた人には結構いいのではないでしょうか。


    では、最後にもう一度断言します。

    これはホラーではありません。

    ホラーだと思って読むと拍子抜けするのでお気をつけください(経験談)。

  • ホラー文庫と言いながらも素敵な恋愛小説に仕上がってます。
    過去の恋が一人の少年によって成就される長い長い恋物語です。

  • ホラー文庫に入れるにはもったいないような(怖いの苦手…とかで手に取らない人も多そう)、美しく幻想的な物語でした。少年の淡い憧れ、かつての恋人たち、ピアノを愛するマエストロ…。時を経て、ピアノの音色で繋がる想いがとても印象的でした。

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