ロスト・チャイルド (角川文庫 か 55-1)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 72
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943104

作品紹介・あらすじ

東京都監察医務院が突然、武装グループに襲撃された。人質となった女性助教授・神ヒカルは、遺伝子医療を巡る謀略戦に巻き込まれていく……生命の根源を描いたエンタメ大作、ここに誕生!!

感想・レビュー・書評

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  • これほど読むのに苦労した小説は久しぶりだ。
    登場人物も多いし、相互関係も把握しにくい。
    途中、何度も戻って読み返したりして、じっくり読んだ。
    時間はかかったけれども、なぜか引き込まれる力強さや、スピード感がある。
    人の命や遺伝子操作が題材となった興味深い内容で、もし映画化でもされたら面白いだろうなと思う。

  • 掴みは面白くテーマにも興味を引かれる。
    ただ中盤でダレてしまった感じ。
    不思議か沢山詰まったDNAや遺伝子のお話。

  • 人間関係が分かりにくくって、
    読んでいるときに何回も、
    「これは続編なんだろうか?」
    と確認してしまいました。
    「サンパの青井」とヒカルは顔なじみ?とか、
    突然登場、円堂教授は速水と昔からの知り合いなの??
    とか…。

    でもうーん、なんか面白かったような気がする。

  • おもしろい部分がありつつも、読むのに苦労しました。
    まず、出だしの監察医務院襲撃事件はかなりの疾走感、臨場感に溢れ、これから物語が始まるという謎に満ちた展開になっており、掴みは抜群。主人公ヒカルが美貌で頭脳明晰でありながらさばけた性格でカッコいいというのも魅力的。襲撃犯にも美貌がいたりと、ぜひ漫画化や映画化してほしいと思いながら読み進めました。
    物語が展開するにつれて、ヒカルの過去が明かされるとともに、周囲の人間関係の背景も詳細になり、どうやら生命科学や遺伝子をテーマした犯罪・謎の組織がうごめいているなとわかり始めます。キャラクター造成がしっかりしていて、会話もおもしろい。反面、相関関係が広くなるにつれ、誰が誰なのかわかりづらくなり、何度もページを戻して読む必要がありました。同じ人物でも複数の呼称で表現されており、そのたびに物語を整理する必要が出てきます。
    さらに、遺伝子や生命科学に関する知識が盛りだくさんではありますが、正直なところ門外漢の私には理解が難しく、企業同士の競争なども一度読んだだけでは理解しづらく、最後のほうは相関関係がわからなくなってしまいました。最後まで読みましたが、よくわからないまま…。
    きっと、とてもせつないお話だと思うので理解しながら読みたいけれど、情報量が多すぎて私の頭では疲れてしまいました。
    ただ、事件が発生した際の緊迫した場面の描写は読みやすくて引きこまれます。そこが、この作品の一番の魅力だと思います。映像化すれば面白さが増す作品だと感じました。

  • 私は一回では理解出来なく、2回3回と読める本。
    生きる強さ、過去と闘う強さ、子どもの強さ。
    色んな強さが入った作品

  • 読了日2012/11

  • 専門的な遺伝子の話や、複雑なストーリー展開に、コードネームやニックネームが使われて誰か誰か分かりにくいなど正直読みやすい作品ではないですが、筆者に力があるからかそれでも読まされてしまいます。

    第27回横溝正史ミステリ大賞

  • ちょっと読み切るのがしんどくて、だいぶ時間がかかりました(笑)

    ヘヴィーだった。

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著者プロフィール

福井県生まれ。「ロスト・チャイルド」で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。禅とキリスト教をテーマに描いたミステリ「マラリア」も話題になる。

「2009年 『ロスト・チャイルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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