日蓮の手紙 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006143

作品紹介・あらすじ

相手の境遇や困難を思いやる細やかな文体に、仏教思想の根本を込めた日蓮の手紙。仏典や故事、説話を駆使したその遺文からは、平等と人間尊重を説く『法華経』や、国家の腐敗を糺し災害や疫病に立ち向かう『立正安国論』のエッセンスが立体的に立ち上がる。人生相談あり、生活指導あり、激励あり。息子ほどの歳の少年へ、夫をなくした女性へ、子に先立たれた母親へ。厳選された25通の原文・現代語訳・解説によって人間日蓮の実像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 「100分de名著」を見て原書を読みたくなった。340通ほど残っている日蓮の信徒への手紙の中から25通が収められている。訳者の言葉どおり「人生相談あり、生活指導あり、激励あり」の手紙。日蓮というと国家主義者の印象が強かったが、人情深い方なのだと印象が変わった。宮沢賢治や石橋湛山、本阿弥光悦等が帰依した法華経とはどのような教えなのかと興味もあったので、その教えの一部にも触れられた。

  • 信念に忠実で純粋な心を持つ現実家

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著者プロフィール

1938年静岡県生まれ。立正大学大学院博士課程単位取得。立正大学仏教学部教授、日蓮教学研究所所長を経て、現在、立正大学名誉教授。東京池上・法養寺住職。編著書として、冠賢一共編『日蓮宗小事典』(法蔵館)、渡辺寶陽共編『日蓮聖人全集』全七巻(春秋社)などがある。

「2010年 『日蓮「立正安国論」「開目抄」 ビギナーズ 日本の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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