浪花千栄子 昭和日本を笑顔にしたナニワのおかあちゃん大女優 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006358

作品紹介・あらすじ

辛い幼少期を経て、やがて少女は舞台のスポットライトを浴びる。松竹新喜劇の旗揚げから、溝口健二や小津安二郎、黒澤明ら巨匠たちの名作映画への出演まで。昭和を彩った、大阪の名女優の波瀾万丈の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 浪花千栄子について知りたくて読書。

    浪花千栄子はNHK連続テレビ小説で取り上げられるまで知らない人物だった。浪花千栄子の生涯がよくわかり面白い。

    今年話題となった親ガチャを思い出すほど親に恵まれず苦労したようだが、その苦労が「昭和の怪女優」の礎となったのだろう。

    それにしても当時の一部の人たちの人間性、品格はひどいものだ。現代だったら連日のように謝罪して、社会から抹殺されてそうだ。

    苦労したからこそ、他人の気持ちを理解したり、考えたり、寄り添ったりできるのだと思う。そう考えると、三世議員が主流となってきた苦労知らず(と思われる)の与党の議員たちは、本当の意味で街場の庶民たちの気持ちを理解するのは難しいのではないかと思ってしまう。

    良くも悪くも田中角栄のような政治家が、今に日本には必要なのではないかと浪花千栄子とは無関係ではあるがふと考えてしまった。

    離婚して、一度芸能界から離れ、再び表舞台へ戻ってきた以降のエピソードをもっと読んでみたい。

    読書時間:約1時間

  • 朝ドラおちょやんを見て、主人公と座長が結婚するシーンで妙に感動していたところに「この頃が幸せの絶頂期で云々」とTwitterで呟かれていたのを偶然見てしまい、「どういう事?!」と史実を知りたくなり購入。

    父親に、継母に、時代に、夫に裏切られ、悩まされながらも逞しく、最期まで女優として生き抜いた浪花千栄子さんには尊敬の一言。

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著者プロフィール

大阪芸術大学卒業。著書に『江戸三〇〇藩城下町をゆく』(双葉社)、『戦術の日本史』(宝島社)、『牧野富太郎~雑草という草はない~』(角川文庫)、『戦艦大和の収支決算報告』『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)などがある。雑誌『Shi-Ba』で「ニッポン地犬紀行」、web「さんたつ」で「街の歌が聴こえる」を連載中。

「2023年 『ウソみたいだけど本当にあった歴史雑学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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