浪花千栄子 昭和日本を笑顔にしたナニワのおかあちゃん大女優 (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年10月23日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044006358
作品紹介・あらすじ
辛い幼少期を経て、やがて少女は舞台のスポットライトを浴びる。松竹新喜劇の旗揚げから、溝口健二や小津安二郎、黒澤明ら巨匠たちの名作映画への出演まで。昭和を彩った、大阪の名女優の波瀾万丈の軌跡。
感想・レビュー・書評
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浪花千栄子について知りたくて読書。
浪花千栄子はNHK連続テレビ小説で取り上げられるまで知らない人物だった。浪花千栄子の生涯がよくわかり面白い。
今年話題となった親ガチャを思い出すほど親に恵まれず苦労したようだが、その苦労が「昭和の怪女優」の礎となったのだろう。
それにしても当時の一部の人たちの人間性、品格はひどいものだ。現代だったら連日のように謝罪して、社会から抹殺されてそうだ。
苦労したからこそ、他人の気持ちを理解したり、考えたり、寄り添ったりできるのだと思う。そう考えると、三世議員が主流となってきた苦労知らず(と思われる)の与党の議員たちは、本当の意味で街場の庶民たちの気持ちを理解するのは難しいのではないかと思ってしまう。
良くも悪くも田中角栄のような政治家が、今に日本には必要なのではないかと浪花千栄子とは無関係ではあるがふと考えてしまった。
離婚して、一度芸能界から離れ、再び表舞台へ戻ってきた以降のエピソードをもっと読んでみたい。
読書時間:約1時間詳細をみるコメント0件をすべて表示
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