朝鮮半島史 (角川ソフィア文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006419

作品紹介・あらすじ

大陸の動乱や諸外国の圧力に常に晒されるという半島的性格を持ちながら、二〇〇〇年の歴史を紡いできた朝鮮。建国神話から日本による併合まで、その歩みを一冊で通覧する、入門書に最適の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 朝鮮史を通史として知りたい人にはオススメ。
    おそらく通史としてはもっとも読みやすい書籍。
    ただあくまで入門書なので、痒いところには手が届かない印象。
    世界歴史体系や世界各国史シリーズなどより詳細な通史を傍に置きながら読み進めると理解が進むかと思う。

  • 朝鮮半島の古代から日本による「韓国併合」までを記した歴史書。北方からの脅威に常に晒され、不定期にやってくる倭寇に悩まされ、近代では列強にも狙われる半島の歴史はまさに激動。その時々の日本との関わりを書いてくれているので、朝鮮半島史としてはもちろん日朝関係史としてもわかりやすい。朝鮮時代のこと、一度じゃ頭に入らなかったけど、ざっと流れが掴めて韓国宮廷ドラマが楽しめるようになるかも!近代史は胸が痛むけど目を逸らさずちゃんと知りたい。対馬にも興味を持った。高校で暗記科目に過ぎなかった世界史、もっとこうやってストーリーを知っていたらもっと面白かったはず。学び直したい…!

  • ふと中国史を読んでいるような錯覚を覚えたほど、近現代までの朝鮮半島の歴代王朝の国家システムは中国のそれに似ているが、言語については、蒙古、満洲、トルコなど北ユーラシア民族のそれに似ており、中華史観や日本との関係性だけでなく、朝鮮北方の渤海まで視野に入れた解説は新鮮だった。朝鮮半島が分裂していた古代は、倭もそのプレーヤーの一員だっただけに、半島と列島を一体とした視座は有益。その意味で、韓国史ならぬ朝鮮半島史は、もっとメジャーになっても良いのかもしれない。

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著者プロフィール

1926年、韓国済州島生まれ。朝鮮近代史・思想史を専門とし、京都大学にて文学博士号を取得。大阪市立大学講師、花園大学教授などを歴任。『朝鮮近代史研究』(日本評論社)、『朝鮮の開化思想』(岩波書店)、『朝鮮儒教の二千年』(講談社学術文庫)など多数の著作がある。

「2021年 『朝鮮半島史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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