ガロア理論12講 概念と直観でとらえる現代数学入門

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044006822

作品紹介・あらすじ

(目次)
第0章 序 ガロア理論とは何か
1 解の公式
2 公式の意味
3 解の入替え・置換
4 不可能の証明
5 ガロア理論

第1章 複素数と方程式
1 複素数
2 代数方程式

第2章 体の代数拡大
1 既約多項式
2 代数拡大

第3章 方程式のガロア群
1 方程式のガロア群とは何か?
2 方程式のガロア群

第4章 群論(1)
1 群
2 対称群(1)
3 部分群とコセット分解

第5章 群論(2)
1 準同型と正規部分群
2 対象群(2)
3 正規部分群と剰余群

第6章 ガロア拡大とガロア群
1 体の自己同型
2 ガロア拡大

第7章 ガロア対応(1)
1 ガロア理論の基本定理
2 ガロア対応

第8章 ガロア対応(2)
1 ガロア対応と2次方程式
2 ガロア対応と3次方程式

第9章 べき根拡大
1 べき根型の方程式
2 クンマー拡大

第10章 方程式の可解性(1)
1 4次方程式の解法
2 代数的可解性

第11章 方程式の可解性(2)
1 代数的可解性
2 アーベル・ルフィニの定理

第12章 作図問題
1 作図
2 作図問題

感想・レビュー・書評

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  • 発想がエレガント過ぎて、私には理解に時間が掛かった箇所もあるが、所々に他書とは違う解説が施され、学びも多い。定理のこころを解いてくれることで、これまで腑に落ちなかった部分がだいぶ腑に落ちた。

    例えば、
    ・58ページのガロア群のインフォーマルな定義。
    ・群と体のガロア対応で包含関係が逆になっていることから、体は無限でも群は有限になり、その群を有限の範囲で調べることで方程式の分析ができること。
    ・交換子群の導入から可解性の判定まで
    ・どういう場合が一般的な方程式の条件なのかの明示

  • ガロア理論の勘どころを把握するには良い入門書で,主に群・体の基礎→ガロア対応→可解性といった手順で進行する。

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著者プロフィール

かとう・ふみはる 1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。97年、京都大学大学院理学研究科数学数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院助手、京都大学大学院准教授などを経て、2016年より現職。著書に『ガロア 天才数学者の生涯』(角川ソフィア文庫)『物語 数学の歴史―正しさへの挑戦』『数学する精神―正しさの創造、美しさの発見』(以上、中公新書)『数学の想像力―正しさの深層に何があるのか』(筑摩選書)、『宇宙と宇宙をつなぐ数学―IUT理論の衝撃』(KADOKAWA)、
『天に向かって続く数』( 共著、日本評論社)など。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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