家康家臣の戦と日常 松平家忠日記をよむ (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044007140

作品紹介・あらすじ

家康の家臣で一族でもある松平家忠は、戦国期の17年間にわたり、毎日の出来事や見聞きした情報を記録し続けた。「家忠日記」と呼ばれるこの日記には、家康の合戦に対する苦悩や、行動の詳細な変遷、家忠の豊臣政権による不条理な要求への愚痴、茶の湯・能の鑑賞・連歌に勤しむ日常生活など、当時の一武将の周辺が記録されている。日記をもとに先駆的な研究を手掛けた著者が、戦国の合戦や日常生活から、贈与やもてなしの実態までも明らかにする。


〈目次〉

序章 松平家忠と『家忠日記』
第一章 武田氏との戦い
第二章 秀吉との対決
第三章 家忠の日常生活
第四章 忍における日々
第五章 上代での日々と伏見普請
補論一 家忠の所領と兄弟
補論二 鵜殿氏・水野氏の動向と家忠
補論三 不動国行の刀と惣無事令

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる十八松平の一つ深溝松平の当主松平家忠が書いた「松平日記」を解説した一冊。カバーされている期間はまさに家康が活躍した戦国時代末の天正5年(1577)から関東移封になった文禄三年(1594)。彼自体は徳川家の家老だった酒井忠次の部下だったようで、家康の命を忠次経由で仰せつかって、戦に駆り出され、主に普請や番(警護?)を担当したらしい。日記の内容から、当時の家康やそれを取り巻く状況が把握的る一級の史料である。

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著者プロフィール

1958年、横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。博士(史学)。専攻は日本中世・近世史。神奈川大学、慶應義塾大学、中央大学などで非常勤講師を務めた。 著書に『草と木が語る日本の中世』(岩波書店)、『軍需物資から見た戦国合戦』『境界争いと戦国諜報戦』(洋泉社、のちに吉川弘文館)、『鎌倉武士と横浜』(有隣堂)など。

「2022年 『家康家臣の戦と日常 松平家忠日記をよむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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