- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044052201
作品紹介・あらすじ
ナビゲーション技術は進化し続けているにもかかわらず、方向オンチが治ったとは聞かない。迷う人と迷わない人は何が違うのか? 心理学や脳科学、男女の性差などから多角的に分析。解決策も提示する。
感想・レビュー・書評
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元来方向音痴だが、出来の悪い数学と方向音痴に何らかの関係があるのではないかと思い、本書を手に取った。
方向感覚のよい人は、目的地への方向を正しく指し示すことができるという。数学に関して言えば、たとえどんなに複雑な問題でも、常に向かうべき方向さえ失わなければ、正解にたどり着けるはず。今、何を解こうとしているのかを常に頭に置く必要がある。 -
結論として書いてあることにまとまりがなく、わかりにくかった。
ただ、結局「方向音痴」とは社会的自己概念であり、方向音痴のままでいる、ということは自己管理ができずに太ったままでいることと同じである、という指摘には頷かされる。 -
方向音痴の原因が、ただ単に認知能力の問題ではなく、エスニック・アイデンティティーや社会的自己概念の影響があるというのは面白かった。
本の中で面白かったのは、イヌイットのアラスカでのナビゲーション、ミクロネシアの人々の海でのナビゲーション技術は生死と直結しており、自尊と存在をかけたものになっていることには目を見張った。また、カーナビゲーションによって道迷いが減り無駄なガソリン消費削減に役立ったとか、病院内での患者迷いの対応によって職員人件費が4人の1年間分の費用になるというのは、道迷いの世界って、思ったよりも広大なテーマなんだなと思った。
自分にとって以外だったのは、この本では、ニューヨークシティや京都のような碁盤の目のような都市のほうが迷いにくいとされていたこと。自分にとっては碁盤の目の都市は、道がまっすくで直角に交わるという同じパターンで見分けがつきにくく、何度も位置確認を迫られる。碁盤の目でない都市のつくりのほうが簡単なのだが。 -
方向音痴に関する研究がさらっと把握できてしまう優れもの。
ただ、ある意味当然ながら、ほぼ人間づくめだったのが、個人的には残念だった。 -
目的地にたどりつく為に利用できる話がいくつかあり有用だったが、全般的に話が冗長でもう少しまとめてほしい。また文字での説明が多すぎでもう少しイラストを利用してほしい。