知っておきたい「酒」の世界史 (角川ソフィア文庫)

著者 : 宮崎正勝

• KADOKAWA (2007年6月22日発売)

作品紹介・あらすじ

ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。

感想・レビュー・書評

[佐々木城光さんの感想 · 2022年12月3日]

今まで飲んできたお酒にも歴史があり、読み進めるうちに学んできた世界史と紐付いていくので、知識の定着に役立った。
何度も読み返してお酒を愛好していきたい

[rk81bklgさんの感想 · 2022年2月5日]

基本的に歴史の流れに沿って色々なお酒の生まれた背景やそれにまつわるエピソードを紹介していきます。

単体の知識としては知っていてもその背景や理由まで知らなかった、覚えていなかったことがたくさんあり（例えば、ヨーロッパでフィロキセラの流行を招いたアメリカ原木の輸送について、それ以前も行われていたのになぜ流行が起こってしまったか、とか）、読んでいて非常に楽しかったです。

[Sean Zhongさんの感想 · 2018年9月11日]

年代順に書いてあって、世界は酒で動いてるなぁと感じた。
ただ酒という視点で見ると、記述がやや行ったり来たりしていて、重複してたり分かりにくかったりする部分も。

[titowg7さんの感想 · 2016年10月28日]

新書文庫

[ybalexdpさんの感想 · 2016年9月14日]

2016.9.13

[遍駆羽御さんの感想 · 2015年10月6日]

アブサンは幻覚作用のある怖い酒だったのだなぁー。
歴史の中に酒の影がちらほら、と。
酒は飲んでも飲まれるな。そんな話もありますよ。

[wasabiさんの感想 · 2014年3月6日]

いわば嗜好品として世界に広がったものと思っていた酒が、実は保存飲料として発展してきたと言ってよさそうだ。日本のように清水に恵まれた国では実感に乏しくとも、人間、水なくして生きられぬ。日本では、蒸留酒の歴史は浅いし、ウイスキーやウォッカなどに比べて焼酎は原材料の違いによる風味がはっきりしている。これすなわち、酒は単なる飲料ではなく、味わいを楽しむ嗜好品として造られてきたことが分かる。

[E/pさんの感想 · 2013年11月11日]

酒は人類の友、歴史は酒とともに有り。
いろいろなお酒の由来が初心者にも解りやすく浚えます。
お酒を飲むのが、少し楽しくなる1冊です。

[nebusoku193さんの感想 · 2013年7月29日]

お酒の歴史がざーっとさらえる本。
取り上げているのは洋酒が中心だけど、成り立ちがわかっておもしろかった。
くわしいことを知りたければ別の本がいるだろうな。
そこまで酒に興味ない人にはこれで十分。

[蜂郎さんの感想 · 2013年2月3日]

色々なお酒の違い、お酒が生まれ、広まった背景などがわかりやすく紹介している本。

文化の数だけお酒の種類があって、進化や伝播の仕方がそれぞれの地域の歴史と絡み合っているのが面白い。

著者プロフィール

1942年，東京生まれ．東京教育大学文学部史学科卒業．
都立三田高等学校，九段高等学校，筑波大学附属高等学校教諭（世界史担当），筑波大学講師（常勤）などを経て，現在は北海道教育大学教育学部教授．
1975年から1988年までＮＨＫ高校講座「世界史」（ラジオ・ＴＶ）常勤講師．

「2005年 『ハイパワー世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」