夢中問答入門禅のこころを読む (角川ソフィア文庫)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2014年8月23日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044089092
作品紹介・あらすじ
救いとは。慈悲とは。禅僧・夢窓疎石が足利尊氏の弟・直義の93の問いに答えた禅の最高傑作『夢中問答』。その核心の教えを抽出し、原文と平易な現代語訳で読みとく。臨済禅の学僧による、日常禅への招待。
感想・レビュー・書評
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京都の天竜寺や西芳寺(苔寺)などを作庭した禅の名僧「夢窓国師」の『夢中問答』の神髄について、分かりやすく解説した臨済宗の住職にして宗教学者の講演録。
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現代語訳は分かりやすく、解説は要点をかいつまんでおり、まさに入門書だと思う。
足利直義の質問は素直な疑問をぶつけているものが多く、対して国師の回答は分かりにくいものが多い。修行者が悟りを開くことから始まった仏教は、一般人も救える大乗に展開した。そのことで生じた矛盾が話の分かりにくさに表れているのではないかと思った。その意味で大乗仏教について考えるヒントになる一冊だと思う。
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