今昔奇怪録 (角川ホラー文庫 す 3-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094096
作品紹介・あらすじ
町会館の清掃中に本棚で見つけた『今昔奇怪録』という2冊の本。地域の怪異を集めた本のようだが、暇を持て余した私は何気なくそれを手に取り読んでしまう。その帰り、妙につるんとした、顔の殆どが黒目になっている奇怪な子供に遭遇する。そして気がつくと、記憶の一部が抜け落ちているのだった-。第16回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作を含む5編を収録。新たな怪談の名手が紡ぎだす、珠玉の怪異短編集。
感想・レビュー・書評
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表題作は、ジワジワと侵食されていくような感じが
怖いというか不気味。
疱瘡婆は、時代小説風で、なんとも哀しいお話。
釈迦狂いも、出口のない恐怖ってのがツボだったというか
こういうのが一番怖い(^◇^;)
「きも」も、そのままじゃないかぁ~とか思いながらも
その後が気になって気になって・・・
最後の狂覚が、どうにもこうにも意味不明。
自分の理解力の無さに凹みました。
現実逃避するはずだったのに、出来なかったぁ~
最後の話は理解できなかったとして、他の作品達は
面白いというか、上手いですねぇ
やはりホラーは、元気な時に読まないとダメね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題の『今昔奇怪録』は不思議な話しである。町会館で偶然見つけた2冊の本、地域の奇怪談を綴るこの本を読むと妖怪が目の前に出現するという奇怪な現象が起こる。過去と現在が交じり合う不思議な感覚を覚えた。
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短編集。 表題作の『今昔奇怪録』は番号が抜けてたり記述が無かったりしてたけど自分には意味が分からんかった。なので、もう少し長い話にしてくれた方が自分には良かった気がする。 短編やからか全体的に物足りなかった気がする。それぞれ長編やったら良かったのになぁ。
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なかなか、怖い。話のオチが欲しい気もするが、これはこれで、ゾワッとしたままの気色悪さ、不安定さが、怖さをしみつかせているようにも思う。
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「文字化という怖さ」
伝わる恐怖は連鎖する。
ライト京極。 -
あっさり、さっぱりした読後感の短編怪談集。
首ざぶとんが面白かったのでこちらも購入しました。
すごく感情を揺さぶるというわけではないのだけど
この作者の書く怪談の雰囲気が好きです。
一番気に入った話は「きも」。