- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044416461
作品紹介・あらすじ
時は平安。安倍昌浩は、祖父・晴明のもとで、陰陽師として修行をしながら、直丁として出仕をする日々。そんな中、藤原道長の娘・彰子の入内が決まった。一方、昌浩は、彰子が住む東三条殿から瘴気が上っているのを見つける。以前妖から受けた呪詛を、彰子が発動させてしまったのだ。それは彼女を狙う異邦の大妖怪・窮奇の仕業だった。彰子を救うため昌浩は、窮奇との最後の戦いに挑む-!新説・陰陽師物語第3弾。
感想・レビュー・書評
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読書録「少年陰陽師 鏡の檻」4
著者 結城光流
出版 角川文庫
p12より引用
“ 清明は何も言っていないが、微笑ましく
思っていることだろう。否、微笑ましいどこ
ろか、孫が認められたのが嬉しくて仕方がな
いかもしれない。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。シリーズ第三弾。角川ビー
ンズ文庫刊「少年陰陽師 鏡の檻をつき破れ」
改題作。
外から来た大妖怪の手下との戦いで、大怪
我をし、その上気候の急変で体調まで崩した
主人公・安倍昌浩。病み上がりの身で眠る昌
浩の部屋に、突然大きな気が降りるのを感じ
た相棒の物の怪は…。
上記の引用は、清明の式神が昌浩を認めた
様子についての一節。
敵との戦いを経て、反目していた仲間にも認
められる。主人公の成長を描く物語の定番で
王道ともいえる展開です。
一巻目に感じた軽さは、主人公と相棒やそ
の他の式神との掛け合いにだけ残して、後は
殆どシリアスな話の流れに。最後の話の展開
は、権力者なら地位を保つためにこの位の事
はしていたのかも知れないなと思わせられま
す。
日本史や古典を学校で習っている年代なら、
もう一段評価は高くなるのではないでしょう
か。主人公に年が近い方が、感情移入もしや
すいでしょうし。
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昌浩の彰子への想いに泣ける。
でもちょっとだけ、彰子がガンなんじゃない?とも思った。
昌浩の純粋な思いが青龍や他の十二神将や運命までも変えていく。
ますます続きも楽しみ。 -
時は平安。安倍昌浩は、祖父・晴明のもとで、陰陽師として修行をしながら、直丁として出仕をする日々。そんな中、藤原道長の娘・彰子の入内が決まった。一方、昌浩は、彰子が住む東三条殿から瘴気が上っているのを見つける。以前妖から受けた呪詛を、彰子が発動させてしまったのだ。それは彼女を狙う異邦の大妖怪・窮奇の仕業だった。彰子を救うため昌浩は、窮奇との最後の戦いに挑む―
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六合がいい感じ。蛍の約束がロマンチックでよい。
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異邦の妖怪に狙われた彰子のために自らの身をていした昌浩。
身分が違うけど、お互いに想い合う昌浩と彰子がいじらしい。
ラスト、清明にやられた~! -
晴明の孫、一段と凄い。でも、ちょっと切ないっと読み進めれば、なーーんと!!タヌキじじいやってくれるーー。なんと面白い。次巻も楽しみ。
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少年陰陽師シリーズ第3巻
ビーンズ文庫のほうを図書館で借りて一度読んだことあるけど、こういう歴史モノ好きだし気に入ったので角川文庫版で購入。 -
シリーズ3作目
窮奇編の最終巻。
史実を知っているので、昌浩と彰子の関係が悲し過ぎると思いながら読んでました…(;_:)
まさかの展開!面白かった♪ -
窮奇と直接対決する場面は最後までハラハラした。陰陽師として、また精神的にも強くなっていく昌浩は頼もしいけど、そんなに急いで大人になろうとしなくてもいいよって言いたくなった。個人的には「物の怪のもっくん」が好きなので、もう少し昌浩との掛け合いの場面が見たかったな。