赤き月の廻るころ 祝福の花嫁 (角川ビーンズ文庫 70-10)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.60
  • (6)
  • (7)
  • (9)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 64
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044547103

作品紹介・あらすじ

「女から男が飾り紐を贈られたら、それは-夜、忍んでこいという合図だ」レウリアがジェラールに初めて贈った飾り紐を巡り、囁かれる愛の言葉とは-?(「真夜中の駆け引き」)。故国・ロクソンへ里帰りをしたレウリアとジェラールを待っていたのは兄・ロラウドの提示するとんでもない結婚の条件で-!?(「祝福の花嫁」)など書き下ろしを含む全6作品を収録した、運命のグランド・ラブロマン、待望の短編集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今巻にて完結。
    ご都合主義を感じることもちらほらありましたがシリーズ通して楽しめました。

    今巻は短編集でしたが、特によかったのはやっぱり最後の“祝福の花嫁”でしょうか。個人的に“それまでに関わってきたキャラたちが駆けつける”といったシチュエーションが好きなので読んでいて楽しかったです!特にギース、レアム・ラグナス・アルヴァース伯の件がよかったです。

    シリーズ通して私はグレイグやギースが好きだったのですが、“祝福の花嫁”とグレイグについては“とある従者の気苦労”でも印象に残るシーンがあったので嬉しかったです。

    人気もあるようなので今後の動向についても気になるところ。ドラマCDやアニメになったらそれはそれでまた面白いかも?


    2012.03.27

  • 本編後の書き下ろしの話を含む短編集。初期の頃から時系列順に並べられてるから、だいたいいつ頃の話なのかわかる。そういや、レウリア、王女様だったんだよなぁ。ジェラールの息子へのやきもちが変わらないなぁといった感じ。いくつになってもこのふたりはいちゃいちゃべたべたしてるんだろうなぁ。

  • 全10巻一気読み。
    恋愛も交えた主人公二人の成長物語。
    1,2巻で挫折してたら面白くなかっただろうなーという内容でした。
    最後まで一気に読んで、つながりがわかって納得ふむふむ、みたいな面白さかな。

    仕事がらみで年末から恋愛系ラノベを読みまくってますが、少女マンガ読んでると思えばそれも楽しいのですが、そろそろしょっぱいものが読みたい・・・。

  • 本編終了後の短編集です。

    <真夜中の駆け引き>
    「紅蓮の王子と囚われの花嫁」で、レウリアがブロウに間者として潜入していたころのお話。
    国が違うと風習も違うというか、飾り紐にまつわる勘違いで、ジェラールの夜這いを招いてしまったレウリア。

    このときのレウリアは黒髪でしたけど、レウェア=レウリアとほぼ確実に思っている感じのジェラールと、あくまでばれていないと思っているレウリア。
    懐かしさとともに、最初から読み直したいなぁ、なんて思っちゃいました。

    <秘密の香りは甘く誘う>
    「二人の求婚者」のあとくらいのお話かな?
    ツァーリアで倒れたレウリアにお詫びとして連れていかれた森の中で、不思議な匂いにつられて、木に囚われてしまったレウリア。

    それを助けるのは、もちろんジェラールですが、珍しく木の匂いで素直になったレウリアの気持ちを聞けると思ったのに、邪魔が入って残念ってとこですね。

    <共同戦線は恋敵と>
    「奪われた王位」あたりのお話。
    ロシュアの視点で書かれています。

    ブロウで謀反にあったジェラールを助け、リシールを破って陰謀を破ったあと、ブロウの王宮にとどまっていたロシュア。
    レウリアを諦めたはずですが、まだちょっと未練はあるようです。手に入れられたら、他の男を好きでも構わないと最初は思っていたようですけど、レウリアを知るうちに、レウリアが幸せならば・・・と思うロシュア。かっこいいです。

    <とある従者の気苦労>
    「蜜色の約束」あたりのお話。
    今度は「従者」で分かるように、グレイグのお話です。

    本に付いていたおまけで途中までは読んだことがあるような気がしましたけど、船長の部屋で二人が一晩を過ごしたところの愚痴とその続きでした。結局、レウリアが好きならジェラールのことを認めないわけにはいかないけれど、やっぱり、ジェラールなんか嫌いってところでしょうか。

    <精霊のおくりもの>
    「奪われた王位」で火山の件が片付いたあとのお話です。
    火霊がジェラールを守護した経緯で、ここで最初の短編で出て来た飾り紐が再登場し、それと引き替えに、火霊から宝石をもらっています。

    勝手にレウリアの身体を使って、ジェラールの気持ちを聞き出す火霊ですが、そんなことしなくても、ジェラールの気持ちはダダ漏れでは?って思いました。

    <祝福の花嫁>
    シリーズ終了後のお話。
    ロクソンへの里帰りで、グレイグ、ロシュア、ロラウドから順にレウリアとの仲を認めてもらい、結婚式です。
    王太子妃になったレウリアの前には、これまでのキャラが順にあらわれ、いい終わり方だと思います。

    最後は、二人の子供も出て来ましたが、息子にヤキモチやくジェラールは意外と想像できました。

    これは別に短編集に入ってなくても、本編の最後でもよかったんじゃないかなぁと思いました。

  • 短編集面白かったです。ってか短編のほうが上手かもです。これでこのシリーズが終わりなのでちょっと残念ですが、新シリーズも楽しみにしています。個人的にはジャウザがレウリアの為にもうちょっと活躍する場面があると良かったと思います。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

4月22日生まれ、愛知県在住。第6回角川ビーンズ小説大賞にて<奨励賞>受賞。2009年に「赤き月の廻るころ」でデビュー。その他の著作に「蒼の狼は華を愛でる」、「薔薇は王宮に咲く」「巫女華伝」がある。

「2023年 『後宮の錬金術妃 2 悪の華は黄金の恋を夢見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岐川新の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×