カラー版 世界の詩集 (3) ハイネ詩集

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784045903038

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  • 「おろかなるものよ そらはたかくして汝が腕はみじかし 星はかのそらたかく 金の鋲もてとめられてあり あこがれはむなし 吐息もむなし ねむりいるこそいとよけれ」
    「王の政治はむつかしい ああもうはやく家にかえり 后のそばにいたいわい 后の腕に抱かれれば 王の頭はやすまるもの 后のきれいな目のなかに わしの無限の国がある」
    『おめでたい馬上のひとよ おめでたい夢なんかみて』
    『しかしいちばん苦しめて 怒らせ泣かせたあのひとは ぼくを憎みもしなければ ぼくを愛しもしなかった』
    『とっくにめいめい死んじゃって それさえてんで知らなんだ』
    『友よ 避けたまえ おこった悪魔の渋面を だが なおさら悪いのは柔和な天使の笑顔だ そんな顔がかつてぼくに あまいあつい接吻を要求した だが近づくと ぼくはするどい爪を感じたのだ』
    『ぼくらは 最愛の友のなきがらについてった みんなできみを きみかげ草の下に埋めた けど 猫は 猫は あのとき助かったんだ』
    『もしもお前が裏切られたら いっそう真実をつくすがよい 死ぬほど心が苦しくなったら おまえは竪琴を取るがよい 絃は鳴る 炎と熱のみなぎる 勇者の歌がひびく すると 怒りも熔けて おまえの心は たのしく血を流す』
    『そこで むごたらしい死が お前の苦しみを片付けてくれる そして医学生どもが脂じみた ぎこちない手で向上心をもやしながら おまえのきれいなからだを切りひらき 解剖学の実験に切りきざむ』
    『なぜなら 幸福のがらくたが 運命の手でこわされて ぼくらの足もとに投げ出されても 心臓が体内でやぶれ 裂かれ刺されちぎれても うつくしい甲高いわらいはのこるのだ』

    「書物が焼き払われるところでは、ついには人間も焼き払われる」

    『パガニーニにはいつも』が好き。

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