これまでイマイチ理解できなかった人も すぐにわかるようになる すごい哲学
- KADOKAWA (2018年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046008886
作品紹介・あらすじ
「哲学」と聞くと、ああ何か難しそう…と思いますよね。僕も若い頃はそうでした。
高校は日本史選択で西洋の歴史・文化は中学止まり。それにそもそも倫理や倫・政の授業なんてあったっけ? というレベル。
けれど、さすがに先生と呼ばれる職業柄、完全逃避はやめ、なぜ難しいと思うのか? を考えてみたのです。自分なりに答えが2つ出ました。
1「哲学」って何? ということを知らないから。
2各思想の流れというか、転換点を知らないから。
そっか…、そうなんだ。ま、いつか勉強しよっと。
と、そこで思考は停止しました。そして戻る通常運転の日々…。
ああ、当時の自分に教えてやりたい。そこで止まっちゃ、もったいない。
若い頃の僕に、現在の僕が説明したいと思います。
まず1について。「哲学」は「人間とは何か?」を考える学問です。そして「世界とは何か?」を考える学問です。
次に2について。転換点を知らないなら、流れがわかる図をお見せしましょう。この本には思想の一覧表を掲載しています。まずは“鳥の目”で全体を見渡す。
そのさい、絶対に必要な人物や論だけは目立つようにしておきました
(各章のイントロにも書いています)。
ここで気付いてください。あなたは今、やはり「テツガク」しているのです。
たとえばあなたは…、
自由が好き?(功利主義)
平等が好き?(社会主義)
理想主義的?(ドイツ観念論)
現実主義的?(プラグマティズム)
経験を重視する?(経験論)
生まれながらにもっているものを重視する?(合理論)
絶対的真理はあると思う?(ギリシャ三大哲学者)
絶対的真理はないと思う?(ソフィスト)
自分だけの真理があると思う?(実存主義)
理性や真理と関係なく、世界の変化は構造が転換してるだけと思う?(構造主義)
人間や世界は唯一絶対の神が創ったと思う?(ユダヤ教・キリスト教・イスラーム)
混迷を極めているように見える世界でも、古今東西、あることは必ず行われています。人間は正解なんてないことを好き勝手に考えてきたし、今も考えてる。「テツガク」している。
本書を読めば、色んな考えの人と仲良くできるかも、と思えるかもしれませんよ。いや、やっぱり嫌だ、でもいいです。どんな考えの人と距離を取りたいのかも、はっきりしそうですよね。
何にせよ「哲学」に正解はないのでお気楽に。
☆10人の哲学者をメインにその他大切な思想を紹介しています。
感想・レビュー・書評
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ソクラテスからニーチェ、デカルトなど
哲学を幅広く復習。
歴史の授業の復習にもなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学は深い。
今までなんとなくでしか理解していなかった哲学を少しでも知りたくて購入しました。
とても平易に読みやすく書いてあります。ただ、それでもいろいろな用語が出てくるので一周ではわからないところだらけです。ただ、それでも人間が今まで考えて考えて悩んできたことの歴史の一端を少しでも知れたのはとても勉強になりました。時間をおいてまたもう一周読みたいです。 -
哲学入門書にしては紹介されている哲学者の数が多く、扱われる用語も多い。
一通り哲学入門書を読んだ後に流れや用語を整理するために読むには良いかもしれない。 -
哲学の大まかな流れを認識するのに、飽きる事なく読める良書。ここからより興味がある分野に深掘りができる。
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哲学の流れをつかむのには読みやすいので、良い本だと思いました。
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ひょんなことから電話でお話する機会を得た、ライフネット生命創業者の出口治明さんから「ビジネスマンはビジネス書しか読まないからダメだ、哲学を学びなさい」とお叱りをいただきました。
そんなこと言われても何から読んだら…ということで、読みやすそうな入門書としてチョイス。
冒頭にあるそれぞれの思想の系譜が、全体感を掴むのに非常に分かり良い。
しかし、通読して興味を持ったのは、コペルニクスなど自然科学分野の人たちでした…(^_^;) -
伊藤賀一氏に、直接郵送で送っていただいた!
ちょうど比較宗教学を学んでいたので、勉強になりました!
#感謝 #伊藤賀一