イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方 “短く働く”のに、“なぜか成果を出せる”人たち

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046015914

作品紹介・あらすじ

「明日からの有給休暇を
万全の体調で迎えるために、
今日は会社を休むわ」――

在英12年。“ロンドン五輪会場”現場監理を担った著者が見た、
日本の一歩先行く「オトナの国・イギリス」の振る舞い方とは?

「割り切る」「他者からの目線を意識」「いつでもどこでも交渉」
「確実に休む」「ラフに振る舞う」「上司部下がフラット」……
紳士の国、成熟国などと形容されるヨーロッパの国・イギリス人に
共通しているのは、「何事も、70%でいい」という大人の振る舞い。

この“成熟国の知恵”は、「まじめな日本人」の仕事のストレスを
なくしてくれます。

2020年に五輪を迎える日本人、必読の「考え方」。

感想・レビュー・書評

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  • 私が大好きで留学までしてしまった
    イギリスという国と国民性をきちんと
    言葉にしてくれた本\(^o^)/

    同じ島国でよく比較される日本だけど、
    全然違うな、って。

    日本、日本人の長所
    英国、イギリス人の長所

    理想論だけど、世界中お互いがお互いを
    認めあえるようにしなきゃな☆彡

    まずは小さなひと単位の家族から始めます(^^)

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 日本とイギリスを比較しつつ、日本人の生き方・働き方に一石を投じた一冊。数年前の本だが、時を経て著者の考えに日本社会が追いついてきた印象。

  • 1級建築士の著者がロンドンで10年以上働いて、体験したことなどをまとめた本。
    著者は2001年に社会経験がほとんどない状態で観光ビザで渡英し就職活動を行い
    何度も不採用通知を受けつつ、就職先を見つけたと聞いて、すごいバイタリティだと感心した。

    彼はロンドンオリンピック前後はロンドンで働いて、馬術競技の建設にもかかわっていたらしく
    東京五輪に、その経験や思想を伝えたいと思って書いたのだと思った。

    私にとってロンドンは一番身近な海外の都市で、複数回訪れているので日常の風景やダブルデッカーの2階の最前列で街並みを楽しみながら通勤する姿や赤信号を自己責任でどんどんわたる話は想像できてまた行きたいと思いながら読んでいた。

    「これでいい」という感覚は、日本では妥協のようなニュアンスを伴うが、それを肯定的にとらえることの大切さを感じた。

    気に入ったことば
    日本人は多様性というものを意識する必要がある
    私は日本に失望して飛び出したわけでなく、お金を「貰って生活する」時に見える風景に興味があった
    ユーモアはコミュニケーションツールの1つ。語学力は大切だが、「笑う、笑わせる」効果はそれを上回る。

  • ☆個があって、社会がある。交渉

  • ロンドンに12年間住んだ建築家の提案する、イギリス人式働き方。イギリスといっても、ロンドンとそれ以外はだいぶ違うと思うが。
    イギリス人の割り切った考え方、働き方から日本人が参考にできることは何か。できないのではなく、やらないという選択。70%そこそこの力を出していれば、別に100%で頑張らなくてもいい。自分に甘い分、他人にも寛容。
    確かに、イギリスに住む人は、物事がスムーズに進まないことにとても寛容である。電車がストライキでもイライラせず、不便だけれど仕方がないのでバスで行くか、という感じである。日本だと、会社に遅れる、お金払ったのにどうしてくれるんだ!となるだろう。
    ロンドンオリンピックの会場は、その後とり壊すことを前提に、ちゃちな造りだったそうだ。著者はそれがかえっていいという。巨大で立派なものを作って、その後利用方法が見当たらず、もてあますより、必要なくなったら解体すればいい。
    ロンドンで長く働く私には、彼の言い分にはほとんど全部同意できたが、特に目新しく面白いところはなかった。これから日本も多様性を受け入れて変わっていかなくてはならないだろうが、イギリス式の考え方を受け入れるのは難しいだろう。

  • イギリス人と日本人の根本的な考え方の違いはよく分かった。多様性が求められる現代において、日本人の中には古い考え方の方が多いのには日々絶望する。残念ながら、著者の絶賛するロンドン五輪のサスティナビリティを実現できる人が東京五輪関連の上層部には居なそうだ。

  • 肩の力を抜く。日本のありがちな同調圧力から抜け出すことも悪くない。異なる文化に触れると、気づかされることが多くていいですね。本の内容も読みやすく、さらっと読めた。

  • 「イギリス人の暮らしぶりってこんなだよ」という現代の生活史くらいの本。
    著者のイギリス好きフィルターを通している箇所も多分にありそうに思われるが、
    同調圧力が大好きな日本人には見習って欲しい点がわりと多いと思う。

    ・お客様は神様ではない
    ・休みは確実に取る
    ・自分がすべき仕事の範囲ができていれば問題無い(同僚が残っているから何となく一緒に残るみたいなのが無い)
    ・イギリス流根回し
    ・あらゆる局面で自分で考える
    ・日常的に交渉が発生する
    ・etc

    おそらく本書に書かれないマイナスの部分もたくさんあると思うのだが、
    とりあえずプラスで良い点はどんどん取り入れれば良いのではないかと思う。

    まぁ著者はオリンピックが好きだというのは分かった。

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著者プロフィール

山嵜一也/建築家・山嵜一也建築設計事務所代表。1974年東京都生まれ。2000年芝浦工業大学大学院建設工学修士課程修了。2001年渡英。英語を話せない中、観光ビザで就職活動(500社以上にコンタクト、断りのレター59通を受け取る)を始める。数社を経て、2003~2012年に勤務したアライズ・アンド・モリソン・アーキテクツでは2007年より欧州最大級となるハブ駅、キングスクロス・セントパンクラス地下鉄駅改修計画の現場監理を担当。ロンドン五輪プロジェクトでは、招致マスタープラン模型、レガシーマスタープラン、グリニッジ公園馬術競技場の現場監理に関わる。2013年帰国し、東京に事務所設立。個人の設計活動の傍ら、講演、執筆、インタビュー、メディア出演多数。新国立競技場コンペティション最優秀賞者、故ザハ・ハディド氏の日本での最後のロングインタビューをするなど、イギリスの成熟社会やロンドン五輪における建築の役割について伝えている。一級建築士。
リサーチ協力: 吉田知剛、坂本和子
ネイティブチェック: Jaime Humphreys

「2016年 『そのまま使える 建築英語表現』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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