敗者の古代史 戦いに敗れた者たちはどうなったのか? (中経の文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046017819

作品紹介・あらすじ

戦中から60年以上研究をリードしてきた日本考古学界の第一人者が、記紀の中で<敗者>と記されている人物・一族を、それぞれの地域の歴史を掘り起こしながら、考古学・文献双方からアプローチする新視点。

感想・レビュー・書評

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  • 2021-1-22 amazon 440- point

  • 難解であった。その主因は出世魚のように登場人物の名前がいろいろ変わり人物像が絞り難いことがあるように思う。正史とは勝者の描きたい物語であり、日本書紀を正史として教科書で学んだ身としては非常に興味深い内容であるが、憶測から脱して有りうべき史実として世に問うには難しいと感じた。しかしながら、近年の発掘により遺物に新たな解釈も加わり古代史も随分と変わってきている。大化の改新でヒーローとして描かれた中大兄皇子も見方が変わりつつある。更なる周辺研究を待ちたい。

  • 記紀で敗者とされた人々を見つめなおす本。
    姓から関連した地域を考察したり墳墓の場所を考察したり、多方面からのアプローチで古代史に埋もれた人々に光を当てられていました。
    記紀では消されてしまっていても万葉集から推測出来ることもあり、興味深かったです。

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著者プロフィール

考古学者。1928年大阪市生まれ、2013年没。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了、元同志社大学名誉教授。旧制中学時代から橿原考古学研究所に出入りし、考古学と古代史の接点である古代学を専門とする。「地方の時代」や「古代ブーム」の推進者的存在で、学界最後の重鎮として知られた。2012年第22回南方熊楠賞を受賞。『日本神話の考古学』(朝日文庫)、『倭人伝を読みなおす』(ちくま新書)など著書多数。

「2022年 『敗者の古代史 「反逆者」から読みなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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