「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046019486

作品紹介・あらすじ

マウンティングゴリラ、フヘイフマンドリル、オラノウータンが大暴れ! 脳科学・哲学・心理学・宗教・霊長類学の真髄が1冊に。
「私、なんのために働いているんだっけ?」と思ったら読む本。「仕事は一流、人生は二流」にならないために――。
生き方・働き方を再考したい30~40代、定年後の充実した生き方を考える50~60代、就活生・転職活動者必読の、根本的な生き方への問いに応える1冊。

●本書の3大特徴
1)「自分の変な行動原理」に気付ける「会社動物園」への入園
周囲のエリートたちを「マウンティング・ゴリラ」「テガラノドン」「フヘイフマンドリル」などユーモラスに紹介。自分がそうなっていないかチェック。

2)最強の教養(霊長類学・宗教学・哲学・心理学・脳科学)の真髄を1冊に
人間の心と行動原理を考える5大分野の第一人者と共に、生き方の悩みを解消。
・山極壽一氏(京都大学総長)ゴリラに学ぶ幸せのヒント
・島薗進氏(東京大学名誉教授)宗教が人に与えるもの
・中島義道氏(哲学塾主宰)自由意志や思考を疑う重要性
・岸見一郎氏(『嫌われる勇気』著者)理想を掲げ自分を変えるアドラー心理学
・中野信子氏(脳科学者)最新の脳科学から見る幸福感の秘密

3)承認欲求や薄っぺらい幸福感と異なる、「価値を実感する生き方」の獲得
アイデンティティを再選択し、「バリューアクションチェーン」「バリューマトリクス」で、価値観と行動の連結強化!

6か国60万部超突破のムーギー氏が2年かけて書き下ろした渾身の一作。国際的ベストセラー『一流の育て方』(ダイヤモンド社)、『最強の働き方』(東洋経済新報社)に続く『最高の生き方』で、最強の3部作が完結!

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    ベストセラー「最強の働き方」の著者、ムーギーキムさんの新作。
    前述の1冊が本当に面白かったので、この本は広告で見つけた瞬間に注文した。
    そして到着してすぐ、わくわくしながら読んだが・・・・・読み終わってビックリ。「読んでいて苦痛に感じるレベルのクソ駄作」と言ってイイくらいのレベル。。。

    やや酷評だが、「結局この本は何が言いたいの?」という一言に尽きる。
    勿論、テーマは悪くないと思う。
    どうすれば最高の生き方ができるのか、冒頭はとてもワクワクしたものだ。

    が、「マウンティング・ゴリラ」やら「シェルフィッシュ」やら、くだらないダジャレのキャラクターが沢山でてきて、序盤から「うそ・・・この本はクソなんじゃないのか?」とキナ臭くなってきた。
    そのくだらないダジャレキャラ達の紹介がようやく終わったかと思うと、「マズローの10大欲求」という謎の章に突入し、そして「最強の賢人」と呼ばれる方々のクセのある所見紹介の章に突入し、、、
    結局この本でテーマ「最強の生き方とは何か?」に対し、何の解決も持論も書かれていなかったのではないじゃないかと愕然となった。
    読んでいて本ッッ当に苦痛で、尚且つ何のリターンも本書から得る事が出来なかったね。

    要は、400ページ弱のクソ長いページ数というのがこの本で一番のミステイクなんだと思う。
    無駄にページの持ち分が長いから本編は蛇足にまみれており、持て余したページをしょうもない章で浪費してしまい、結局何が伝えたいのかよく分からない1冊になっていしまったんだろう。

    読むに堪えないレベルの久しぶりの駄作。
    しかもかなり期待していたムーギーキムさんだったので、ダブルでガッカリしました。
    あーほんま残念。


    【内容まとめ】
    1.思い込みを脱却し、価値を実感する生き方の獲得。
    「自分の意志」を疑い、「多様な価値観」を再選択しよう。
    自分が重視する価値観をしっかりと認識した上で、それを人生で体現する思考法を獲得すること!

    2.人類は本来、大規模な集団と協力する力を通じて生存競争に勝ち残ってきた。
    大きな仕事をする人は、多くの人が賛同するビジョンを掲げ、多様な視点を取り入れて様々な人を巻き込むものだ。
    そして明確なコミュニケーションをして、大規模な協力を通じてパイを大きくし、大きくなったパイを公正に分配する。

    3.人は「何をするか」という具体的な行動より、「どういう価値に繋がることをやっているか」という意識の方が、人生の価値を実感する上で大切だ。
    自分にとっての価値を考え、その価値を実現する具体的な行動を取ってこそ、仕事と人生に意味を付与できる。

    4.「自分にとって何に価値があるのか」を知らなければ、価値を実感する人生など過ごせない!
    押し付けられた空想のアイデンティティではなく、多様な価値観で意味づけしていくことが、価値を実感できる人生を送る上で重要!


    【引用】
    ・自分の仕事や人生に、価値を感じていますか?
    私たちは果たして、仕事や人生で何らかの価値を生み出しているだろうか?
    意味ある人生を過ごしているのだろうか?
    そもそも自分の行動の価値を自分に説明できるだろうか?


    ・本書の目的
    →思い込みを脱却し、価値を実感する生き方の獲得。
    「自分の意志」を疑い、「多様な価値観」を再選択しよう。
    自分が重視する価値観をしっかりと認識した上で、それを人生で体現する思考法を獲得すること!


    p37
    ・マウンティング ゴリラ
    学歴や職歴や年収など、社会的に評価されがちな一部の価値観だけで自分および人の序列を決めようとする試みは、それ以外の要素に価値を置いていない価値観の貧しさの表れである。
    何らかの軸で自分の方が『相対的に』優位に立っていることを確認しないと、自分の価値を自分で感じられないという、闇の深いコンプレックスなのである。


    p52
    ・シェルフィッシュ
    その行動原理が自分の意見だけ通した個人的利益の最大化であり、「共通の利益」に神経が回らない。
    徐々に仕事のメインから外されて暇になり、会社の勤務時間で趣味や副業ばかりやって「せこくサボること」ばかりを考えており、いかに働かずして少しでも経費をかすめとるかばかりを考えていたりする。

    人類は本来、大規模な集団と協力する力を通じて生存競争に勝ち残ってきた。
    大きな仕事をする人は、多くの人が賛同するビジョンを掲げ、多様な視点を取り入れて様々な人を巻き込むものだ。
    そして明確なコミュニケーションをして、大規模な協力を通じてパイを大きくし、大きくなったパイを公正に分配する。


    p113
    ・21世紀版「ヒトの欲求の10大パターン」
    1.生理的欲求、安全(食欲・性欲・睡眠欲・衣食住)
    →大抵の人の行動は、生理的欲求に根差すものが一番多い。結果的に多くのビジネスは生理的欲求や本能を対象にして構築されている。

    2.闘争、競争
    →自分の遺伝子と縄張りを広げるための闘争本能で、現在は社会的な足枷になっている。この闘争本能を制御する必要がある。

    3.愛情、帰属
    →大半の人間にとって、孤独への恐怖や共感と賛同の希求、愛情とコミュニケーションで人と繋がりたいという欲求は強烈である。

    4.承認欲求
    →自尊心も多くの人にとって強い欲求であり、非常に強力な行動原理である。

    5.貢献欲求
    →「自分は役にたつ存在である」と自分自身で納得し、自分を好きになるための「内的自尊心」にとって重要な要素。
    大切なのは、自分にとって安心感を与えてくれる共同体を見つけ出し、その共同体に対して明確に貢献できていると実感し、その見返りに共同体から自分へメリットを返してもらえる「互恵関係にあること」だ。

    6.学習、成長
    →成長したいという欲求や、知らないことを理解したいという知的好奇心。
    ただし、成長することだけが価値ある行動だと思い込んでしまってはいけない。心の余裕が必要なのだ。

    7.遊び(没頭・熱狂)
    →「楽しく好きなことをやる」という欲求を、決して馬鹿にしてはいけない。
    今後AIの発展によって人間の労働時間が減ると言われているが、その時に価値を増すのは「遊び」ではないだろうか?

    8.認知欲(哲学・信仰)
    →「人生に意味を見出し、生き方を知りたい」という存在論的な認知欲。「なぜ生きるのか?」を考える。

    9.美術、芸術(感動欲求)
    →心の琴線に触れて感動したいという欲求。

    10.生きがい
    →自分は何のために生きているのか?自分の存在価値とは何か?という価値観の問い。


    p286
    ・アイデンティティ(指導的価値、行動原理)の再選択が、価値観を変え、結果的に行動を変える。


    p335
    人は「何をするか」という具体的な行動より、「どういう価値に繋がることをやっているか」という意識の方が、人生の価値を実感する上で大切だ。
    自分にとっての価値を考え、その価値を実現する具体的な行動を取ってこそ、仕事と人生に意味を付与できる。


    p374
    ・「自分にとって何に価値があるのか」を知らなければ、価値を実感する人生など過ごせない!
    押し付けられた空想のアイデンティティではなく、多様な価値観で意味づけしていくことが、価値を実感できる人生を送る上で重要!

  • 【生き方】最高の生き方 /ムーギー・キム / 20190704 / (37/769)/ <384/115594>
    ◆きっかけ
    タイトルに惹かれて

    ◆感想
    ・何をもって最高かということはさておき、生き方をロジカルに考えさせられるきっかけを与えてくれた本。あれなんでこんなことしているのだっけ?という悲しい結末を迎えない為にも、自分自身を見つめ直し、今後の進路に活用したい(最近読んだ他の本含めて)
    ★自分の価値観が多様であれば、それに紐づく価値ある行動も増え、価値を実感できる人生を送りやすくなる。==>この為に子供にはいろいろ経験をさせているのではないかと再認識。

    ◆引用
    ・承認欲求だけを満たすのではなく、価値を実感できる生き方を考えることが重要。
    ・価値観は人によって異なる上、他人に思い込まされ、人工的に創造されるものが多い。
    ・コミュニティーに属しているという帰属意識がそのコミュニティーの共感につながるので、その共同体意識が奉仕、互酬性、そして反永続的な帰属意識という
    破壊性の三大特徴へとつながっていく。
    ★信仰を求めるのが宗教、一生問い続けるのが哲学、原体験と感覚に求めるのが実存主義、意味などないと片づけるのが科学の立場。
    ・幸福を求めること自体、目標設定が間違っている。
    ・他人からの評価から解放されることで、本当の自信が持てる。
    ★他人からの評価や自分にあてはまらない他人からのアドバイスや、自己欺瞞から脱却しよう。自分の真実について考えるには、思い込みの自分を剥がし、自分で考えるしかない。
    ★好きなことをやっていたら、人の役にたっていたという自己犠牲的にならない貢献が最高の貢献。
    ・人間の従いたい欲求に注意。規律や命令に従うこと自体が目的かしてしまう。
    ・ドーパミンが出て、幸福感があるからといって、価値があるとは限らない。
    ・幸せのパターン
     -心の平安が得られているときのセロトニン型
     -家族や友人といるときに感じるオキシトシン型
     -人に承認されているとき、やる気満々でモチベーションが高いテストステロン型
     -何かに打ち込み、苦痛をやわらげるオピオイド系のエンドルフィン型
     -何か達成したとき、美しいと感じるときを含め、報酬系が活性化されるときのドーパミン型
    ・同志意識を押し付けてくる人は、その人の利益や思い込みのために、他人を巻き込むもの。
    ・アイデンティティ操作に注意。事実を変えなくても、認識を操作することで、人の行動は大きく変えることが出来る。
    ・空港のドーベルマンになってはいけない。自由意思で生きているように見えて、単に訓練された通り、承認欲求を満たすだけの人生も多い。
    ・アイディティティと価値観をアップデートしよう。帰属意識や価値観の再選択次第で、行動と人生を大きく変えることができる。
    ・Value action chain=>pics
    ★なぜこれが自分にとって大切なのか、という強い根拠を与えるのが、個人的な真理であり、それはしばしば自分の感情を強く揺さぶった、自分の原体験に根ざしている。
    ★自分が重視する価値や信条を犠牲にして社会的承認欲求に支配されても、あれ、私なんで働いているんだっけ?という悲しい結末を迎えかねない。
    ★自分の価値観が多様であれば、それに紐づく価値ある行動も増え、価値を実感できる人生を送りやすくなる。

  • 現代人の価値観を架空の動物に例えて説明してるところが面白かった


  • いわゆる「『勝ち組』から『価値組』へのシフト」について、丁寧に考察した本、といえると思います。

    この本にあるように、「自分にとって価値あることに基づく行動原理の確立」は、よい人生を送るために、とても大切なことだと思います。

    「勝ち組」を強烈に目指している人を反面教師として、自分にとっての価値や価値あることを、改めて見直したいと思います。

  • 例えがあまりにもひどく、全く内容が頭に入ってこない。無駄な強調の太字が多い。大切なところは、自分で判断したい。

  • 多様な価値観を認める。
    自分の行動ひとつひとつに、価値観を結びつけるように考える。
    →自分にとって価値のある行動を取れるようになる

    脳内物質もまた多様、何型の幸福なのか、当てはめて行動する

    自分にとって価値を実現する具体的な行動をとってこそ、仕事と人生に意味を付与できる。
    承認欲求などでは行き詰まる。
    自分が本当に価値があると思うことに行動を紐付けよう。

  • 仕事をしていく上で、自分にとって大切なことは何かをもう一度見直してみようという内容の本。

    人間が感じる幸福感や価値観がどのように形成されたのかということを人類学や脳科学、宗教の視点を交えて語っていく。
    まだ働いていない身なので書籍で紹介されたアンチパターンはあまり見たことがないが、こうならないようにしたいなと考える次第である。

    文章自体は分かりやすい単語を使って説明をしてくれているが、説明が少々冗長なため、サクサクは読めない。

  • 内容としてはよくある、やりたいことをやる、という事で、特段大きな発見は無かったです。
    専門家の話は、著者のコメントのみでなく、対談形式の内容のほうがよいと思いました。

  • この本も、ムーギーにしては、たいした出来ではなかったですね。スルーしました。❌

  • いつものように面白かったのですが、今回は霊長類学の山極先生、宗教学の島薗先生、哲学の中島先生、心理学ではアドラー心理学の岸先生、脳科学の中野先生の話をキムさんが独自の視点で消化し、行動原理を解き明かすということにトライしてくれているところが良かった。宗教学とか哲学とか、やっぱりもう一度向き合わないといけないなと改めて思いました。

    結局、脳科学的には、「幸せとは何か」という思い込みや、単に「帰属先から承認されて」脳の報酬系に刺激が欲しいという欲求が、強力な行動原理になっているらしい。つまり、自分たちが自由意志や幸福だと思っていたものが実は壮大な思い込みで、単に本能的欲求や帰属先からの承認欲求を満たすために、自分の行動を〝最適化〟させただけのものかもしれない というのだ。帰属意識が強ければ強いほど、その帰属先の集団の行動の善悪など関係なく、その集団が求めるルールに従うことに、謎の快感や、正義感まで感じるように人間はできているらしい。だからこそ、自分の人生を選ぶには、どの集団に帰属意識をもつかを選択することが重要になってくる。結果、自分の仕事や人生に価値を感じているビジネスパーソンの最大の特徴は、自分がなぜそれをしているのかに納得している という点にあるらしい。言い換えれば自分にとって大切なのは何か、「自分が生きがいを感じるのはどのようなときか」 を知っているということが重要という何だか当たり前のことが大切だということらしい。

    自分がその価値と意味に納得した人生を送るには、〝自分が原体験レベルで本当に大切だと感じるもの〟に力を注げるようにすることが重要。そして、「自分が提供しているモノには大きな価値がある」という信念を持てることが、強いモチベーションの源泉となり、働く価値を実感できる人生へのカギ になっているということだ。つまり、 自分が好きなことをやっていて、それが社会にも貢献していて受け入れられている状態が、「自分の居場所」っていうことですね。

    最近、働き方の本を何冊か読んで、結局は好きなことをガムシャラにやるってことしかない訳だけど、その好きなことが「人の役に立っている」ということも重要なんですね。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ムーギー・キムの作品

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