ヨコで読む大人の世界史

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046044167

作品紹介・あらすじ

『タテから見る世界史』『ヨコから見る世界史』ほか、累計100万部を数える学習参考書ベストセラーを出してきた大人気予備校講師が、世界の歴史を「ヨコのつながり」視点で解説した、
大人のための“やり直し”世界史。
現代社会とリンクする18のテーマを厳選し、世界史知識ゼロの読者から現役学生まで、“学校では習わなかったこと”丸わかりの一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 時系列で世界を見ていく流れはめちゃくちゃわかりやすかった

  • 雑学の本。強引なこじつけが目立つ。歴史の見方を養うことにはあまり役立たない。軽く感心したのは気候変動と感染症の話題くらいか。

    とくに、日本に関するネタは、珍説や眉唾の与太話が並ぶ。たとえば、日本の起源はオリエントやインダスだという珍説からはじまる。笑い話として紹介するなら、まあ普通の雑学本なんだけど、あり得るみたいなトーンで話されても困る。さすがに源義経=チンギス・ハーン説はつくり話だと指摘するが、遊牧民ルーツの北魏の源一族と、日本の源氏の共通項だとか、こじつけを展開する。

    21世紀型のビジネスやスタイルの起源みたいな大げさな紹介が所々にあるんだけど、いや、言うほど21世紀か?というものも多い。「みんなが同じものを着て、同じものを飲んで楽しむ」のは、むしろ大量生産大量消費の20世紀型であり、21世紀はその是正が課題なんじゃないの?とか。

  • 同じ時間軸から世界をヨコに眺める本。ずいぶん要約されてるんだろうとは思うが綺麗にまとまっており読みやすい。またちょっとしたコラムも秀逸で日本と世界の関わりを少しでも多くし記憶に定着させようと工夫されていた。良書。

  • この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
    https://www.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=270169

    (LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。申請方法は図書館のHPからご確認ください。
    https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html

  • リーダーの構想力が歴史を創る、そして刻む
    ex秦の始皇帝 
     ①Soft=法による支配 
     ②Hard=道路による支配 秦ーペルシアーローマ シルクロード

    リーダーは「世界をデフォルメ」する
    気候変動 歴史のうねり 民族移動


  • 「世界は同時に進行している」

    その言葉通り、各国での政権の安定や崩壊が、
    いつの時代もほぼ同時期に起こっていたことがわかりやすくまとめられている。

    世界史を勉強する学生にも頭が整理しやすく、
    教養を深めたい大人にも楽しく読める本。



    各章は時代ごとに分けられ、
    各国での出来事やその関係性について書かれている。


    たとえば第3章 インフラの整備と法の成立(紀元前5世紀〜紀元前3世紀)

    •秦の始皇帝(中国)は「馳道」を整備し、商業を発展させをていた。

    •アケメネス朝(イラン)のダレイオス1世は「王の道」を整備し、情報戦略により広大な地を支配した。

    •ローマでは「ローマの道」が作られ、軍事国家を目指していた。

    このように各国は同時期に平和を築いていた。


    それが第5章 流通ネットワークの終焉にて、
    寒冷化により反乱や民族の流入により崩壊していくのである。


    同年代での各国の勢図を見ることで、
    世界史がより分かりやすく理解できるようになっている。




  • 出来れば現役の高校生の頃に読みたかった本…
     世界史では文明ごとに縦の軸で習っていたので、どうしても同時代の横の軸の関係があまり理解出来ていなかった。
     本書はその横の軸のつながりを中心に扱っているので簡単に同時期に起きたことを理解することができる。
     誰でも理解できるようになっており、途中で出てくるポイント深掘りもとても面白い。
     世界史を学んでいた人又は学んでいる人にはぜひおすすめしたい一冊

  • 歴史ものの重くない本を読んで頭を柔らかくしたいなと思い手に取りました。
    シンプルでわかりやすい内容。因果関係が全世界ベースで時系列で認識できるよう記載されている印象を受けました。
    各国の詳細を知ることには向きませんが、世界史の出来事が、なにがトリガーで発生して時が流れていくのかをスラスラと受け入れることができる良書です。

  • 時系列がやや複雑で、脱線する話や未確認の事項が多いので、この本だけでは世界史は理解できない。

  • 世界史のぶつ切り感をなくし、世界地図が縦横の平面ではなく、球体であることを意識させる。今後事実かどうかが判別される世界史の小噺が散りばめられている。
    コロナについて一文入っていて更新されているが、世界人口の数が違っていたり、鵜呑みにせず興味を持って調べ直すことが必要。

    言語的特徴、文化的特徴が似ていることに世界史のロマンはあるが、多くは似ているであって証明は難しい。国や民族の誕生の根源はひとつとは限らない。
    良い歴史は価値観の基準は一つではないことを教えてくれる。

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著者プロフィール

学研プライムゼミ特任講師。秋田県出身。駿台予備校と東進ハイスクールで教鞭をとってきた有名講師。学研プライムゼミでは世界史を担当。深い知識と核心をつく解説で、東大や早慶志望者を中心に受験生からの絶大な信頼を得ている。主な著書にロングセラーの『タテから見る世界史』『ヨコから見る世界史』(いずれも学研プラス)がある。

「2020年 『ヨコで読む大人の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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