空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046051516

作品紹介・あらすじ

雲、雨、雪、虹、台風、竜巻など空(気象)にまつわる、おもしろくてためになる知識をやさしく紹介。映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎氏が、天気や気象にまつわるとっておきのネタを教えてくくれます。積乱雲の自虐的ともいえる性質、虹は半円形ではないこと、雨滴のてっぺんはとがっていない……などなど、思わず「そうなんだ!」と思ってしまうようなトピックが盛りだくさん。子ども大人も楽しく読むことができます。近年の豪雨、巨大台風、大雪にまつわる話題も豊富で、「天気・気象のなぜ?」が一気にわかります。

感想・レビュー・書評

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  • 私はTVの天気予報が大好きです。最近見ている時間がないときはネットで済ませてしまっていますが。
    この本はページの半分は写真と図で、写真は美しいものがたくさん載っています。
    また本文の他に豆知識も各項目について勉強になります。
    以下、載っている項目から特に私が興味深く読んだ項目を選んでメモしました。
    今年の冬はスマホで雪の結晶の写真を撮ってみたいと思っています。

    1すごすぎる雲のはなし
    ・雲の正体は水と氷のつぶ
    ・雲の色を決めるのは、ずばり光
    ・空じゃなくても雲ができる

    2すごすぎる空のはなし
    ・虹は半円ではなく、本当は丸い
    ・虹のふもとには永遠にたどりつけない
    ・虹に出会うとっておきの方法
    ・空が青いのは光の散乱のせい
    ・空を彩る「マジックアワー」魔法の時間は1日2回!
    ・じつはけっこう出会える!?絵画のような「天使の梯子」
    ・楕円や四角。太陽はいつも丸いわけじゃない

    3すごすぎる気象のはなし
    ・空から降る雪や氷のつぶは全部で121種類
    ・雪の結晶はスマホできれいに撮れる
    ・「ゲリラ豪雨」の原因は積乱雲
    ・雷はどこに落ちるのか
    ・日本に台風がやってくる最大の理由
    ・誰でもいつでも宇宙から地球を眺められる
    ・気候を変えつつある地球温暖化
    ・「猛烈な雨」や「猛暑日」はやっぱり増えている
    ・東京に接近する台風の数はこの20年で1.5倍に!

    4すごすぎる天気のはなし
    ・雲の量が空全体の8割以上なら「晴れ」
    ・「降水確率100%=大雨」ではない
    ・雲を見れば天気の急変を予想できる
    ・気象庁が臨時記者会見をするときはマジでヤバい!

  • 可愛らしいキャラクター、総ルビの文章の児童書だが侮る勿れ。

    盛り沢山の情報と美しい空の写真。
    そして何より著者の気象愛が詰まっている。
    著者の荒木さんは、みそ汁の湯気に雲を思い、雲にみそ汁の湯気を思う人。←同じものだそうだ。
    あと、冬に吐く白い息も雲と同じなのだそう。
    私たちは雲を吐いてるんですね。

    そういえば、長らく空の雲をゆっくり見てないな。
    雲が虹色に見える「彩雲」は珍しいものではないそうだが、たぶん、私は見たことない。
    いかに空を眺めてないかってことですよね。

    著者の勤める気象庁では虹が出そうな天気になると、職員が皆、屋上に出てくる、というエピソードが何だか素敵です。

    • 5552さん
      本ぶらさん

      おはようございます!

      本ぶらさんはみそ汁の味噌のもやもやに雲を感じるのですね。
      私はそれをあえて溶かさずに、分離し...
      本ぶらさん

      おはようございます!

      本ぶらさんはみそ汁の味噌のもやもやに雲を感じるのですね。
      私はそれをあえて溶かさずに、分離したまま飲むのが好きです。笑

      >自分は見るんです。空。
      ほー、素晴らしい習慣ですね。
      科学の本で読んだんですが、空を見ると、背筋が伸び、呼吸も深くなって、結果的に気分が明るくポジティブになるそうですよ。
      私も昨日、外に出て空をふと見たら雲一つない青空で、テンション上がりまくりました。
      「彩雲」全国的には珍しくないけれど、自分は見たことがない、ってちょっと悔しいです。
      何とか見てみたいですね。

      >そんなことやってるヒマあったら、もっと天気予報の精度あげろ!
      すごく現実的なつっこみ笑笑
      そういえば、この二、三年、天気予報の精度が下がっているような気がしてなりません。テレビの天気予報、全然当たりませんよね。昔はもっと当たってたような。技術は進歩してるはずなのに、なぜなんでしょうね。地球の環境の変化が激しいから?気象庁には頑張ってほしいです。
      2023/05/09
    • 本ぶらさん
      >「彩雲」全国的には珍しくないけれど、自分は見たことがない
      今週、ウェザーニュースを見ていたら、新潟で「白虹」が出たと、その画像が載ってた...
      >「彩雲」全国的には珍しくないけれど、自分は見たことがない
      今週、ウェザーニュースを見ていたら、新潟で「白虹」が出たと、その画像が載ってたんです。
      でも、「白虹」って、何年か前にNHKが尾瀬に出るそれを1時間くらいの番組で放送していたくらいで。
      イメージとしては、とっても稀な現象って感じなんですよ。
      でも、ウェザーニュースでは、自分が記憶している限り、「白虹が出た」っていうのはここ数年で2回あるんですね。

      そう考えると、「彩雲」も「白虹」と同じで。
      やっぱり、そう頻繁に見られるものではないってことなんじゃないですかね。
      だからこそ、それが出ると、ウェザーニュースで取り上げる。
      もっとも、比較的頻繁に見られる「ハロ」もウェザーニュースで取り上げますけど(^^ゞ
      とはいえ、これからは雲の多い季節になりますから。
      空を気にしていれば、たぶん見ることが出来ると思いますよ。
      2023/05/21
    • 5552さん
      本ぶらさん

      白虹、“しろにじ”じゃなくて“はっこう”と読むんですね。
      “白虹 新潟”で検索してみたら、出ました出ました。
      これは、...
      本ぶらさん

      白虹、“しろにじ”じゃなくて“はっこう”と読むんですね。
      “白虹 新潟”で検索してみたら、出ました出ました。
      これは、私はいまだかつて見たことはないですね。実際知らずに発見したら、虹状の雲かと思ってしまいそうです。
      「ハロ」は、この前ニュースで説明していたので、名前だけ知ってました。
      そうですか、これから雲の多い季節なのですか。
      それすらも認識せず、ぼーっと生きてる自分です…。
      彩雲もですが、白虹も、一生のうち一回は見てみたいです!
      2023/05/22
  • 雲、空、気象、天気。
    4つのカテゴリにわけて、わかりやすく解説した本。

    おもしろかった。

    すべての漢字にフリガナがあり、子供向けだろうと甘く見ていたら、むしろハイレベルな内容。
    初めて見る専門用語も多く、理論や仕組みがきっちり解説されている。

    それでいて、身近なたとえを使ったり、図説を多用したり、嚙み砕いた説明があるので、わかりやすい。
    自然と理解できる。

    雲や雪など、実際の写真も豊富で、図鑑としての眺め甲斐もあった。

    天気に興味のある子供から大人まで楽しめる1冊。

  • 難しい理科系は児童書が頼り
    これは写真が美しく解説もやさしく「なるほど」と
    イラストもかわいい

    空は不思議

    異常気象と言われて久しいけれど
    恐ろしい現象もたくさん!

    はっと気づいた
    最近したばかり見ているではないか
    空を見上げよう

    ≪ 分かるけど やっぱり雲に 乗りたいの ≫

  • 仕事を辞めてからというもの、娘たちを学校に送り出した後テレビでゆっくり連続テレビ小説をみるような生活をしているのですが、いわゆる朝ドラって面白いんですね。
    今期の「おかえりモネ」は気象予報士をめざす女の子を描いているそうで、私も天気とか好きなので視聴していてすごく興味深い。
    「曇ってどうしてできるの?」「雨ってどうして降るの?」と、まるで子どものように素朴な疑問がつぎつぎ湧いてくる。
    前置きが長くなりましたが、ともかく今までよく知らずにいた身近なことを学ぶいい機会だと思って、購入したのがこちらというわけです。
    表情豊かな空の写真と、愛くるしいキャラクター、親しみのある文章で、もりだくさんな空の不思議について学べます。毎日ベランダから空を眺めては、その日の雲の名称は何かを考えたりすることがとても楽しくて、大袈裟でなくみえる景色が変わった気がします。
    娘たちにもぜひ読んでほしい一冊。

  • 偶々本屋で見つけた本だったのですが、読んでいるうちに、雲に興味を持ち始めました!代表的な雲(?)である積乱雲の中のもあれだけの種類があるとは思っていませんでした!

  • 非常に分かりやすくとても面白かった。空を眺めるのが好きな人はぜひ読んでみてほしい。もっと空を眺めたくなるし、紹介されている空模様を自分も見つけたいと思えるはず。とりわけ雲の変化が興味深かった。子どもを持つ人は一緒に読むのもすごくいいと思う。自由研究のテーマにも最適なのでは。

  • 天気についての今までで知らなかったこと、間違って理解していたことなどなど、かなり勉強になる。子供と読んで、出掛けた先で雲を探してみると面白いかも!

  • 分かりやすい図や説明、美しい空の写真がたくさん載っています。自分がこれまで見てきた雲の形や自然現象にこんな名前がついているとは…。知的好奇心がくすぐられました。空の写真を撮ったり、空を見ながら散歩をしたりするのが好きなので、これからも本書を活用しまくると思います!

  • 天気や雲の本は好きで何冊も読んできたけれど、一番好き。
    いつもは天気本に塩反応の息子が初めて興味を持って読んでいる。

    テーマ設定が良い。
    生活に密着した疑問に対して、科学的な知識に裏打ちされた答えが得られる。
    科学の知識が写真とイラストでわかりやすい。
    文章も、科学と生活がすっと繋がってわかりやすい。
    情報量も豊富。

    さすが荒木健太郎さん。

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著者プロフィール

荒木健太郎(あらき・けんたろう)
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・博士(学術)。
1984年生まれ、茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予報・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、気象災害をもたらす雲の仕組みの研究に取り組んでいる。映画『天気の子』(新海誠監督)気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』『もっとすごすぎる天気の図鑑』『雲の超図鑑』(以上、KADOKAWA)、『世界でいちばん素敵な雲の教室』(三才ブックス)、『雲を愛する技術』(光文社新書)、『雲の中では何が起こっているのか』(ベレ出版)などがある。
Twitter・Instagram・YouTube:@arakencloud

「2023年 『読み終えた瞬間、空が輝いて見える気象のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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