真・英文法大全

著者 :
  • KADOKAWA
4.23
  • (10)
  • (8)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 518
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (912ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046056191

作品紹介・あらすじ

本書の特長

「カクシン」的な文法書
本書では「英文法の真実」をズバッと捉え、それを明確に解説します。英文法の「核心」を掴むことで、英文法の仕組み・様々な用例を「理解・納得・体得」できるようになります。

守備範囲の広さ
高校英語(学校の授業)と大学受験を中心に据えつつも、英語の資格試験・ビジネス・海外旅行・日常会話・海外ニュース・映画・洋書……、どんなことであれ誰であれ、英語に触れる以上は知っておくべき英文法を解説しています。たとえば本書の例文が使われる場面の豊富さ・範囲の広さを見るだけで、この本で解説する英文法があらゆる場面で役立つことがわかります。

珠玉の英語例文
「大学入試・大学の授業・留学」「日常会話(普段のお喋りなど)」「海外旅行(お店・ホテル・空港など)・海外での生活」「ビジネス・職場」「外国人に日本を紹介する」など、
あらゆる場面をカバーした例文となっています。

「読み通す」ための徹底的な工夫
「文法書にありがちな読みづらさ」は発展事項・例外を網羅しようとした結果、説明が本筋から外れて脱線することが原因です。本書ではこの原因を明確に捉えて対処しています。常に最短経路を意識して、説明の順番・構成・深め方・言い回しなどなど、著者が数万回の授業を通して徹底的に磨き上げた解説を本書で再現しています。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こういう本にしては猛烈に読みやすい。ありがたいことだ。とはいえ大全。おっそろしい量ではある。読めるところから読んで、でもそうするとはっと気がつくとあれここ読んだっけ。まあいいや。が多発。もうちょっと暇ができたら端から読んでみたい。

  •  書名の〈大全〉は大げさで、普通の英文法解説書(高校生向け)。解説には今風のプレゼンテーションのテクニックも使われて読みやすく、独自の切り口での解説もあり、興味深く読めました。金太郎飴みたいな薄い参考書とは違います。

    [注意点]
     著者は本書においていくつかのトピックを取り上げるさい、従来からある有名な参考書や文法書でも解説している事実を無視して、「私が初めて教えます!」みたいに書いています。
     知名度があるからって歴史改竄は駄目です。関さんの著作を初めて拝見したんですが、なんか金谷武洋みたいな人ですね。
     おそらく、素直な読者に「著者すごい! ゆえに本の内容も素晴らしいに違いない!」「この本を読んだ私だけが○○を知ってる!」のような優越感を与えて、おおいに勉強への意欲を煽る意図なんでしょう。

     もちろん、本書を手に取る程度に英語の得意な高校生ですら全員がアカデミズムの道に進むわけでもないので、そういった高校生が本書を選んだからといって、とくだん読者の不利益にはなりません。というのも、第一に英語参考書という面ではもちろん問題ありません。第二に、高校生向けの厚めの本の「入口」としても機能しますから、読書への啓蒙的な意義もあります(正統派ではないにせよ)。
     あ、「読者への不利益」はたいしたことないですが、信用が下がる点で「業界の不利益」にはなりえます。

     どうしても本書が気になる高校生は(ここから私の個人的な提案ですが)、本書を読むのと平行して高校〜大学のうちに言語学・英語教育やレトリック技術や消費者教育に関わる本を読みましょう。
     そうすれば本書のマイナス面が中和かれるので、本書を選んでも構わないと思います(テキストを供給する側の事情や業界問題はどうしようもない)。
     『真・英文法大全』で得るかもしれない事実誤認を訂正する作業(別の著者の英文法本や学術的な本を読んだり調べたりすること)はすこし骨が折れますが、読者が大学に入った後からでも間に合います。
     忙しい高校生に対して、ほとんどの人間はその順番に文句つけることはできません。

     本書の話題から外れますが、著者だけでなく少数の予備校講師にみられる悪いクセとして、自分を大きくアピールするためにために、藁人形論法形式でもって大学や学者や学説を叩いてみせる――というのがあります。著者も以前(本書ではない)学参を刊行したときにそこを指摘されています。
     これは残念です。そういう仕草は英語ユーチューバーの下層にしか似合わないと思います。

  • 確かにわかりやすい。がページ数が多いので最初から読んでいくのは大変。 自分が学生時代理解に苦しんだ箇所を読むと、なるほど〜。と納得できた。学生時代に、欲しかった笑 参考書としてわからないところを中心に読むような辞書的な感じで一家に1冊あっても良いかも。

  • インスタで見かけて、図書館で借りて
    チラ見してみた本。
    本編自体は890ページぐらいあるものの、
    核心みたいなのを紹介しながら説明されるため、
    今までの英文法の本とは違う印象。
    例えば、「おはよう」は英語でgood morningなのかとか。
    本の全体像と目次の意図が書いてあるのも
    珍しい気がする。。。
    これはまたじっくり読みたい本。

  • 関正生先生の英文法書ということで、購入しました。他の英文法書と違うところがいくつかあります。まず、それぞれの項目について、本質のイメージを提示しているところです。例えば、助動詞のwillは必ず~する、shallは運命、神の意志が核心のイメージ、冠詞のtheは共通認識、aは正体不明、などです。2つ目は、単語が分からないときに、文法を使って意味を予測して読む方法を提示しているところです。例えば、第一文型の動詞は、存在、移動などの意味が多いので、いる、移動するなどと意味を取ることができます。また、第四文型は、「与える」の意味を含むものが多いので、単語が分からなくても、意味が予測できます。3つ目は、文法書が、受験だけでなく、趣味、仕事、資格試験など、さまざまな状況で効果を発揮する可能性を示しているところです。分厚い本ですが、飽きることなく読むことができました。すべての英語の学習者におすすめです。

  • :I wish you a good morning.
    挨拶=お祈り
    日本は事実描写

    Yesterday is history. Tomorrow is a mystery. Today is a gift. That is why it is called the present. Alice Morse Earle

    She is as busy as a bee.
    英語の世界には単語の頭で韻を踏む「頭韻」という発想

    ex. as cool as a cucumber とても冷静な
    as clear as crystal とても明白な 
    as slow as snail  とても遅い

    「ママ・パパ」では上下の唇がくっつく
    DecemberとDecenber くっつくのはnの音(ナ行)ではなく、mの音(マ行)

    y→iに変える法則
    実は単語の真ん中にyが来るのを嫌う
    playedはplaiedとならないのは、母音が3つ並ぶのを避けたから

    進行形にできる動詞 → 中断・再開できる

    そもそも現在完了形は現在中心なので過去形と相性が悪いのは当然
    × I haven't slept last night. 〇 I didn't sleep last night.

    特定の語句から用法を判別できる・・・とは限らない!
    検証文 I have studied English for two years.
    継続     ◎ 「2年間ずっと英語を勉強している」
    完了・結果 〇「2年間英語を勉強した」
    経験     〇 「2年間英語を勉強したことがある」
    どの用法になるかは、実は文脈次第。

    It's been a while.
    この表現は継続と思われがちですが、完了と考えることもできます。

    All things are difficult before they are easy.
    Tomas Fuller

    Finish the work by tomorrow! No ifs, ands or buts.

    大原則:andがあればコンマは不要
    そもそもandは接続詞なので、前後にコンマは不要
    コンマは接続詞の代わりにはならない
    A, B and C / A,B,and CはどちらでもOK
    andの直前のコンマはあってもなくてもOkです。文法書によっては「必要」と言い切りますが、実際は書き手によって違い、どちらでもOKです。

    SV and SV
    andがSVを結ぶ場合、コンマを打つことが多いです。(このコンマはかなり好まれている)

    Now that I think of (about)it, SV [考えてみると、SVだ」

    as long as は時間、as far asは距離・程度に注目すればOK

    unless=except if と考える
    Unless I'm mistaken, we've met before.
    (もし私のまちがいでないならば、私たちは以前、お会いしたことがあります。)

    thatの省略について
    ①目的語になる場合:省略OK 例 I know (that) he is busy.
    ➁主語になる場合:絶対に省略不可
    ③補語になる場合:原則的に省略不可

    同格のthat
    名詞+名詞節

    原則:that節は「前置詞の目的語」にはなれない(前置詞+that svは不可)
    例外:① in that ~「~という点において、・~だから
       ➁except that ~「~ということを除いて」

    If Cleopatra's nose had been shorter, the whole face of the earth would have been changed. Blaise Pascal

    may well~ には2つの意味(~するのももっともだ/きっと~だろう)
    ①「~してよい」+「すごく」→ 「~するのももっともだ」
    ➁「~するかも」+「すごく」→ 「きっと~だろう」
    You may well get angry with him. アイツにきれていいでしょう。
    You may well get sick if you eat that. そんなの食べたら、そりゃ気分悪くなるでしょう。

    may as well~ 「~してもいいだろう」
    You may as well ignore his e-mail.
    彼のメール、無視してもいいんじゃないかな。

    might as well ~as.... 「・・・するくらいなら~するほうがましだ」
    You might as well throw your money into the sea as lend it to him.
    彼に金を貸してやるくらいなら、海に捨てるほうがましだよ。

    助動詞(would/ will/must)は主観表現で、助動詞の代用表現(used to~/ be going to~/ have to~)は客観表現になります。

    その場で決めるのがwill
    I'll have a large kaffe latte.

    すでに決まっているbe going to~ 
    She is going to have a baby next month..

    mustは「自分の気持ちから」
    I must go at once

    have to~は「周りの状況から」
    I have to go now.

    theは「共通認識」

    theの語源
    theはthat「あれ」から生まれた単語
    Do you have time? 「今、時間がありますか?」
    Do you have the time? 「今、何時かわかりますか?」

    実はanからaが生まれた
    oneからanが生まれ(oneとanは発音も似ている)、anからnがとれてaになりました。元々がone「1」なので、a/anも「たくさんある中の1つ」となるのです。(aからanができた」というのは誤解)

    an Einstein
    There is a Mr. Nakano on the phone for you.
    There are two Toms in my class.

    Most people have a smartphone ( smart phones) these days.

    不可算名詞のイメージ
    「ハッキリした形がない」ときは「数えない」
    「目に見えない」から数えない

    単複同型
    (1)fish型(狩猟の対象になったもの)
       fish/ salmon/ carp/ sheep/ deer
    (2)Japanese型(-s/esで終わる名詞)
       Japanese/ Chinese/ series/ means/ speciers

    相手を立てるので、2人称が一番先、自分はへりくだるので一番最後、3人称はその間(1人称より前)

    Iを常に大文字に書くのは「目立たせるため」です。はるか昔はicという単語で、ic→iと変化しました。

    「We Japanese」は排他的、もしくは偉そうに響くことがある

    ◎ all of the boys / all the boys
    ◎ both of my parents / both my parents

    most of boys, all of boys 部分のofの後は特定名詞がくるはず

    語尾(-able/-ible)が「可能」の意味をもつことは有名ですが、実は「受動(~される)」の意味もあることは知られていません。

    forgettableは「忘れられる」→「印象が薄い」となります。
    一方、forgetfulは受動にならないので(つまり能動)、「忘れてしまう」→「忘れっぽい」と考えればいいのです。

    salary, salt,salad    high

    If you would be loved, love and be lovbale.
    Benjyamin Franklin

    形容詞の2用法
    (1)限定用法(名詞を修飾する) the hot coffee
    (2)叙述用法(補語になる) The coffee is hot.

    ハイフンを使って「名詞→形容詞」になる
    Four-leaf clovers are said to bring good lluck.

    avail(~に役立つ)→ available(役に立てられる」→「使われることができるような」
    available のイメージは「スタンバイOK」

    Our greatness weakness lies in giving up.
    The most certain way to succeed i always to try just one more time.
    Thomas Edison

    副詞の特徴
    ①名詞以外を修飾する ➁直前に前置詞は不要

    from+副詞
    副詞は「方向(~へ)」の意味を含むので、toをつけることはありませんが、その逆の「起点(~)」の意味はもたないので、その場合にはfromを使うのはアリです。a student from abroad

    -lyがつくと、品詞が「右に1つずつズレる」
    名詞 → 形容詞 → 副詞
       +ly    +ly

    this「これほど」/ that「それほど」
    When are we going to land in Auckland? I didn't realize the flight would be this long.

    接続副詞
    Chris has a driver's license. However, he almost never drives.

    「副詞の位置」の概観
    大きな傾向「強調するときは前、節するなら後ろ」を捉える

    文型
    記号(S・V・O・C・M)と品詞(名詞・形容詞・副詞・動詞)の2つを意識
    第1文型 Percy go to the station on time.
    第2文型 I'm getting hungry. What's for lunch?
    第3文型 She got a vaccine.
    第4文型 The cabin attendant got the passenger a blanket.
    第5文型 The news got my family excited.

    第1 I'll be at home all day today. at home/ all day/ today はすべてMになる
    第1文型の動詞は存在・移動の意味で使われることが多い

    第2 Emi had to remain perfectly still while the dentist examined her teeth.
    I'm growing impatient because the bus is late.

    comeとgoのニュアンス
    come 「良い状態になる」「元の状態になる」*本来「中心に向かう」
    go  「悪い状態になる」 *「中心から離れる」

    of +抽象名詞=形容詞
    come of age
    of imporatance= important

    第4文型
    4→3
    ”to 人”:つけないと文意が成立しない
    ”for 人” :つけなくても文意が成立する
    (make/ cook buyの時だけfor)
    The tar in cigarette smoke does your lungs harm.
    I'll cook you dinner today.

    第5文型
    Let me check my schedule.
    V O C

    不定詞の本当の意味は「主語の人称・数や時制によって定まった形をとらないということ。

    I stepped aside in order for her to pass.
    He wrote down the password so as not to forget it.
    She whispered the information in my ear so as not to be overheard.
    All you have to do is answer the question.
    Her work leaves much to be desired.
    (彼女の仕事には、改善すべき余地がたくさんある。

    to不定詞は前向き未来志向。前向き未来志向の例
    To be continued. To be determined.(後日決定 TBD)
    To be announced. (後日発表 TBA)

    前置詞のbut/except
    We have no choice but to end the negotiations.

    "be to"の形で助動詞のような働きをする用法があり、これをbe to構文といいます。
    They are to be married.

    動名詞
    Take time to deliberate, but when the time for action has arrived, stop thinking and go in. Napoleon Bonaparte

    I'm not used to being called by my first name.
    Do you mind my asking you some personal questions?
    When it comes to planning a vacation on a budget, Aya knows all the tricks.
    What do you say to going to a movie?

    分詞とは動詞から分かれた詞(ことば)という意味で、動詞が形容詞・副詞の働きをするものです。分詞はもはや動詞ではないことを意識。

    Every morning I wake up saying, "I'm alive, it's a miracle." And so I keep on pushing. Jacques-Yves Cousteau

    命令文 the imperative mood

    Grow up! (いい加減)大人になりなさい!

    There is の役目は「これから新情報を言いますよ~」という合図・警告です。だからThere is の後ろには必ず新情報(a/ someなど)がくるのです。裏を返せば、There is の後ろに旧情報(the/ myなど)は許されません。
    There is 構文は第1文型(の倒置)です。

    There is something wrong with the shower.
    There is something mysteriou about her.

    I don't like either of the plans.

    What is S like? 「Sってどんな感じ?」

    What is it like to ~?
    What is it like to be a singer?
    What is it like living in Russia?
    S is like what? = Like what?

    What if sv?  「~したらどうなる・どうする?」

    How soon deos this train leave?
    How come you were late?

    He came to school with a cowlick.

    He is gone.
    Are you finished? / Finished?
    I'm done eating lunch.

    Tempura was eaten by Nancy.
    「天ぷらを食べたんだよ・・・・ナンシーが!」

    no less= 超
    He is no less intelligent than Einstein.
    彼はほんとに頭いいよ。アインシュタイン級だね。

    He is no more an artist than I am.
    彼が芸術家だなんて、とんでもない。僕と変わんないよ。
    「2人とも芸術の才能がない」といいうことを伝える

    no more than = only~
    I have no more than 1,000yen.

    no less than ~=as many [much] as~
    noは「ズバリ」、notには「幅がある」

    A is to B what C is to D 「AとBの関係はCとDの関係と同じだ」
    what S is all about 「Sの本質・Sのあるべき姿」
    Reading is to the mind what food is to the body.
    Playing is what childfood is all about.
    遊びとは子ども時代になくてはならないものだ(遊びとは子ども時代の本質だ)

    ①Whoever vmay object to this plan, I will carry it out.
    副詞節
    ➁ Whoever breaks the law will be punished.
     名詞節

  • 背ラベル:835-セ

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060863

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1975年東京生まれ。埼玉県立浦和高校、慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。TOEICテスト990点満点。リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」講師。スタディサプリでの有料受講者数は年間20万人以上。今までの予備校では、250人教室満席、朝6時からの整理券配布、立ち見講座、1日6講座200名全講座で満席など、数々の記録を残した英語教育業界の革命児。著書は『世界一わかりやすい英文法の授業』(KADOKAWA)など累計300万部突破。英語を学習する全世代に強力な影響を与えている。

「2023年 『大学入試問題集 関正生の英文解釈ポラリス[1 標準~応用レベル]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

関正生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×