- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046063212
作品紹介・あらすじ
従来の経済学では理論構築の前提として、人は、「超合理的にふるまう」、「超自制的にふるまう」、「超利己的にふるまう」、という「ホモエコノミカス=経済人」を仮定しています。しかしながら、実際の人間は必ずしも超合理的ではなく、ほどよく合理的で、ほどよく自制的で、ほどよく利己的な存在です。従来の経済学で見落とされていた生身の人間行動を心理学で解き明かし、伝統的な経済理論を拡張することによって新たな知見を見出そうというのが「行動経済学」です。本書は4部で構成されています。第1部では、行動経済学の基本的な考え方を説明するとともに、超合理的、超自制的、超利己的なホモエコノミカスが、現実の人の行動とどのように違うのかを、様々な例を用いて紹介します。残りの3部は、学問としての行動経済学の潮流である(1)現象の描写、(2)メカニズムの説明と理論、(3)実社会への適用、にそれぞれ対応しています。
感想・レビュー・書評
-
行動経済学は新しい学問のため、分野がバラバラに存在する学問であると聞いたことがあります。
本書は途中で数式も出てきて私のスキルでは理解できない部分が多でしたが、利己的な人間と非利己的な人間を軸に、目の前の利益と数年後の利益といった時間的な流れの人の行動や割引率の話は、今まで知った知識と絡めて改めて面白いなと感じました。
一方で他人を気に掛ける社会的選好の話は経済的な活動に組み込みにくいとも感じるたり。
マーケティングの分野以外にも、マリッジブルーや投資家の心理など興味深く読むことができました。
SNSなど含めてAIにより一層、この分野なども伝統的な経済学を書き換えていく程に発展していくのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:331A/A12d//K