三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」 (角川文庫)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046068385

感想・レビュー・書評

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  • 神奈川:初の女性裁判官足跡紹介 今春朝ドラ三淵嘉子:地域ニュース : 読売新聞(2024/02/09)
    https://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20240208-OYTNT50177/

    三淵嘉子さん | 天風録 | 中国新聞デジタル(2024/3/8)
    https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/434857

    三淵 嘉子 - Webcat Plus
    http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/43004.html

    「三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」」青山誠 [角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322312001244/
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 三淵嘉子の人生を知りたくて読書。

    版元の都合でNHK朝ドラの言葉が使えないようだが、2024年4月1日スタートの朝ドラのモデルとなった女性として興味を持った。

    まず、読み物として面白かった。グイグイと引き込んでくれる魅力ある人生だったんだなと思う。

    人間関係が面白く、まさにドラマ向きなんだろう。

    読み終わって、ウィキペディアで登場人物を確認してまた読み返す。

    三淵嘉子の人生とは直接関係ないが、嘉子が生まれた1914年(大正3)のシンガポールの在留邦人数に驚いた。

    嘉子の名前は、新嘉坡(シンガポール)に由来するそうだ。

    「良いところのお嬢さんが恵まれた環境で能力を発揮した」
    と書くと身もふたもないが、女性初を多く獲得したホルダーとなり、偉大な法曹界のパイオニアとなる。

    全編を通して嘉子の快活で表裏がない人間性、他者や子供に対する温かみと愛情、信念を原理原則とした行動。その一方で、信頼する家族の前での“暴君”、素の性格のエピードなどはクスリとさせてくれる。

    嘉子らが切り開いた女性の社会進出だが、現在の男女平等・ジェンダー論は、日本の文化・習慣とは方向性が違っているように感じるのは僕だけだろうか。

    今の日本の男女平等・ジェンダー論を嘉子はどう思うのだろうか。

    せっかくの魅力的な人物の一生涯。編集部で年表や人物関係図を作成して巻末にでも添えれば、より読者に伝わって良かったのになと感想。

    読書時間:約1時間10分

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著者プロフィール

大阪芸術大学卒業。著書に『江戸三〇〇藩城下町をゆく』(双葉社)、『戦術の日本史』(宝島社)、『牧野富太郎~雑草という草はない~』(角川文庫)、『戦艦大和の収支決算報告』『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)などがある。雑誌『Shi-Ba』で「ニッポン地犬紀行」、web「さんたつ」で「街の歌が聴こえる」を連載中。

「2023年 『ウソみたいだけど本当にあった歴史雑学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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