世にも奇妙な商品カタログ(2) ピッタリもらえる懸賞ハガキ・道の種他 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 127
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046318763

作品紹介・あらすじ

あなただけの道が生える『道の種』。
応募した人に必要な数だけ賞品が当たる『ピッタリもらえる懸賞ハガキ』。
これさえあればテストもバッチリ!『記憶力すいとり紙』。
どんな物語もバッドエンドに変える『バッドエンドラベル』……などなど。

謎の少女・のぞめが持つカタログには、世にも便利でステキな商品がいっぱい!
でもご購入の際はご注意を。
どんな天才でも、どんな名探偵でも、
この商品を買った人間の運命は予想できない――。

意外度100%!! 読めばビックリ超裏切り系ストーリー集!!

【あなたの予想は必ず、裏切られる】

感想・レビュー・書評

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  • 「バットエンドラベル」それは誰にとって「バットエンド」なのか、ということを考えさせられました。
    主人公は「バットエンド」が大好きで、「バットエンドラベル」を本以外にはってしまってはられた人が「バットエンド」になっているのを楽しんでいるのが、ヤバい人だなと思いました。
    主人公は「ハッピーエンドラベル」を自分にはっていて、幸せに終わろうとしたが、誰かに襲われて、人生が「バットエンド」で終わってしまいました。主人公にとっての「ハッピーエンド」とは、「バットエンド」ではないか、と思いました。

  • 破滅的な結末や恐怖を与える奇妙な商品の数々。そんな商品を届ける役を担うのぞめは、人の<望み>を<失望>に変えることを望んでいた。カタログに記載されるマークを全て失望に変えたいという、彼女の真の目的とは。 *** 世にも奇妙な商品カタログの2巻。すでに3巻もすでに出ているようで、気になるところ。全巻は主要人物である諸キングピンクパーカーの少女のぞめとその相棒ニエノの詳細がわからなかったが、多少謎は残るもののだいぶ掘り下げられた印象。キャラが少しつかめたので前作のように「この二人、最悪だな」とは思わなかった。彼らの目的が気になるところだが、それはひとまず置いておいて。 今作も人の欲望に漬け込み、破滅的な最後や絶望、恐怖を結末として与える商品ばかりだった。お気に入りは、『道の種』『記憶力すいとり紙』と『バッド・エンドラベル』これらは三作とも恐ろしかったが、特に怖かったのは『記憶力すいとり紙』記憶力をすいとるってそういうことなのか……。でもそう思えばあの子のああいう態度ってそういうことなのかと納得。説明書を読めばこんなことにはならなかったはずだが、購入者はすでに何度か同じような商品を試している上に、成功して欲に目がくらんでいる状態なので仕方ないといえばそうだろう。全編を通して思ったが、商品の売り方が非常に巧妙。もはや、罠だ。しかも前作と違い多くが非常に安価で手に入れやすく「これくらいなら、話のタネに」と思うぐらい気軽に買えてしまう。徐々に欲をかなえていく形式なので、依存性はあるしで本当に人間の欲望を付いていると感心した。正直言って、仮に自分がすごく困っているとき目の前にこういう類の商品をチラつかされた場合断れる自信がない。前作も面白かったが、今作は飛躍的に面白くなっていると思う。

  • 主人公の名前が!!1巻に続いて面白かった!

  • 私は、この本の1巻を、読んで面白い!と思っていたら、2巻が出ていたので、読んでみました!エピローグとプロローグのあいだに、黒い本があるように、見せていて、面白い!と思いました。3巻も出て欲しいです!
    この本は、子どもにオススメです!

  • 「ピッタリもらえる懸賞ハガキ」、「道の種」、「ふりがな虫」、「記憶すいとり紙」、「バッドエンド・ラベル」、「試供品、金運キャンディー」。

    今回はニノエが時間つぶしにカタログを読むという形式。

    「ピッタリもらえる懸賞ハガキ」
    最後にもらったものは…。
    これ量で自分の死期が分かってしまうのでは…。

    〇〇何ヶ月分とか当たったことないなぁ…。

    「道の種」
    なかなかいい自業自得な終わり方。

    「記憶すいとり紙」
    学校には通っているようだし、自分の家で生活出来てるんだろうか…。
    家にいて不審者がられらないのか。

    「ふりがな虫」
    もはやギャグ。

    「バッドエンド・ラベル」
    確かに、ハッピーエンド、バッドエンドとは…と考えさせられる。
    生き物が次々を食べて食べられてを繰り返して、最後に漁師が狙ったけど、この流れだと自分も食べられる、と気付いたら空から大きな声が聞こえた話を思い出した。

    「試供品、金運キャンディー」
    黒服の人も頭おかしい。
    普通の人間なのか…。

    でも、価値が高くなるにつれて見返りも大きくなるパターンは好き。

    この本を登録しようとして、検索結果に出てきた「お近くの奇譚」、読んだことになってるけど、全く見覚えがない…。
    間違えて登録してた…?と思ったけれど、レビュー読み返したら読んだ記憶があった。
    この作者だったのかー。

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著者プロフィール

作家。著作に『お近く奇譚~カタリベと、現代民話と謎解き茶話会~』(メディアワークス文庫)がある。

「2023年 『世にも奇妙な商品カタログ(11) 取り消せるこづかい帳・生まれ変わりタマゴ他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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