ラ・マキユーズ~ヴェルサイユの化粧師~ 2 (BRIDGE COMICS)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 35
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046802538

作品紹介・あらすじ

大手化粧品会社の開発部で着実にキャリアを築いていた琉花は出張先のフランスで18世紀、パリにタイムスリップしてしまった。偶然、フランス一の髪結い師を名乗る男、レオナールにルカ自身が開発した化粧品の性能とルカ自身の技術を買われ、なんとか衣食住を確保するが、その代わりにレオナールの目指す目標に協力することになる。評判が上がり次々と依頼が舞い込むふたりだったが、とある依頼人が不審な死を遂げ…?知力と技術で貴族社会をのしあがる、アラサー女子のタイムスリップ浪漫、第2巻!

感想・レビュー・書評

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  • 本作のレオナールってルカを見出した才覚からもう少し計算高い人物かと思いきや、意外と情に厚い人物なのかな。ルカの調査にも積極的に協力し、ルカの正体が判明する場面でも大仰に反発したりしない。またルカが自身に正体を隠していたと知っても、むしろ自分の非を認めて改めて協力関係を求める誠実さを持っているとは……
    意外や意外、レオナールはルカがこの時代で活動する上で最良のパートナーとなるのかもしれない


    ルイーズの無実をどう証明するか、そして真犯人は誰なのか?
    その難題を前にルカが利用したのが炎色反応であった点は面白いね。自分はルイーズを信じているから犯人ではない、なんて言葉で無実を訴えるのではなく、誰の目にも明らかな物証に拠って無実を訴えている
    だからこそルイーズが解放される道が成立したのだろうね


    難しい依頼をこなしつつも化粧品の基材を求めるルカ。技術は未来のものを持っていても、基材となるものがなければ彼女の実力は示せない。あれだけ探し回ってもタルクしか見つからない時点で、ルカの探しものは難航が予想されてしまう
    そのように考えれば早い時点で知識や交易路を持つ貴族と繋がりを手にすることは必要だったわけだ。そもそもルカの化粧品は貴族の間でも噂になっていたわけだし、この展開はある意味必然

    それにしたって登場したリシュリュー公爵はナカナカの遣り手のようだったけど。ルカの性別を見抜くどころか日本すら知っているなんて!また、少ない遣り取りからルカの不自然さにもすぐに気付いた
    今回はレオナールの機転によって助かったけど、リシュリュー公爵に目をつけられたという点で既に致命的なような……


    デュ・バリー夫人やマリー・アントワネットなどこの時代を彩る人間が続々登場し始めたことで物語が大きく動き始める予感がするね
    当面の問題としては顔に傷を負ってしまったアントワネットに関わっていくことになるのか……?

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