ラ・マキユーズ~ヴェルサイユの化粧師~ 4 (BRIDGE COMICS)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046816801

作品紹介・あらすじ

琉花たちが連れ去られた先は
ヨーロッパ随一の名門皇家、
ハプスブルク家だった。
フランス王太子との歴史的婚姻を控えた皇女、
マリー・アントワネットの顔の傷を
消すように命じられた琉花は
科学に長けた第二皇女、
マリア・アンナの助けを得るうちに
深い友情を築く。
しかし、マリア・アンナの聡明さは
あまりにも危険で……?

化粧という科学で18世紀の貴族社会を切り開く。
〈化粧〉×〈歴史〉のタイムスリップ浪漫、第4巻。

感想・レビュー・書評

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  • マリー・アントワネットの治療、それはこれからの歴史を思えば重い事実がルカの背に伸し掛かる事案。けどそれ以上に聡明で知性溢るるマリアンナとの交流はルカに楽しい日々を提供したようで
    そりゃ、この時代に来てから化学や素材について同じレベルで語り合える女性はルカにとって非常に貴重な相手なのだから当たり前かもしれないけど。その感覚はマリアンナにとっても同様というのは良いね
    攫われるような形でやってきたシェーンブルン宮殿、そこでの邂逅は何にも代え難い体験となったようで

    そうした親愛を感じてていたからこそ、マリアンナはルカの正体に気付きながらも多くを言わず、それでいてルカに必要な指針と道標を授けてくれたのか
    様々な助けはこれまでも得てきたけど、未来人であるルカにとってこの時代は危険。どうしたって未来へ戻る方法は必要になる。ただ、それはレオナールとの別れを意味するわけで

    それにしても、まさかああまでルカがレオナールに別れを切り出せない程に親しみを覚えていたとは意外だったかも
    過去のフランスに来た早い段階からルカを助け、相棒として扱い、更には女と知っても対応を変えなかったレオナール。思えばマリアンナとは違った尺度で何にも代え難い相手と言えるのか

    別れの言葉は切り出せない。代わりにルカが託したのはヴィクトワールですか
    この時代を生き抜く武器として大切に持ち運んできたヴィクトワール、それを託すという事はルカにとってこの時代への別れを意味するわけだけど、どうやらレオナールには通じなかったようで
    あまりに遣り取りが不器用過ぎる……(笑)


    ルカが過去への道を探す為に出会ったサン・ジェルマン伯爵はこの物語が転換点を迎える時に出会う人物としては最適の人物だったね。史実の人物でありながら架空に片足を突っ込んでいるかのような謎の人物
    サン・ジェルマン伯爵が語る時空を超える鍵、『鉄仮面』とはこれまた大仰な…。既にルイ15世の治世であり、マリー・アントワネットのフランス行きが待たれる段階で登場するには時代を間違えている気もするけど、それこそ時空を超える鍵に相応しくも思える
    謎が謎を呼ぶキーワードの数々はルカにどのような道を示すのだろうね?

    これでルカはヴェルサイユ宮殿に向かう事になるわけだけど、そこはこれまでに出会った者達とは別種の人間が巣食う場所。短い間にルカの正体の大部分を看破したリシュリュー公爵のような人物だらけなのか……
    そういえばルイ15世はポンパドゥール侯爵夫人のような知性持つ女性を求めていたという事だけど、それってルカが当て嵌まってしまうのでは……?

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