- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047036246
作品紹介・あらすじ
歳神・田の神・山の神・塞の神・地神・産神・産土神――ご先祖様たちが広大な自然や日々の営みから見出し、崇め祀り、連綿と子孫に託してきたものとは何か。
「我われの民俗学は、先学の落とした落穂を拾うようなもの」。師・宮本常一の言葉に導かれるように、日本各地に残る原初の多様なカミたちの足跡を探索。代々続く吉備・宇佐八幡神社の神主として、半世紀にわたり古神道(民間神道)を実践してきた著者が、いま急速に失われつつある「日本のかたち」を伝え残す。
序章――自然に宿る神々の群れ
第一章 歳神と田の神
第二章 原初に神体山あり
第三章 神宿る樹木とその森
第四章 境を守る「塞の神」
第五章 地神・産神と産土神
終章――まじないと流行神
感想・レビュー・書評
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民俗学者であり、故郷の郷社のパートタイマー宮司でもある筆者の、神社神道という形で組織された神道の型枠に当てはめられない形で存続する神々についての考察。
そもそも日本は神の国であった。
山、岩、滝、田、竈門、我が国には様々なところに神が宿っていると考えられてきた。
歴史ある神社が体系だって統一しているのは、その神々のごく一部でしか無い。
その神社の外にも、神々は在る。
そのさまざまなバリエーションを、パートタイマー宮司である筆者が、さらに学者として調べた多くの在郷の神々、古くから伝わる在郷の神社、神事などの情報を合わせて紹介している。
結論があるわけでなく、存在が多様であるということが、日本の神々、八百万の神々という姿を描き出す。
神社に立つ柱には、神が宿っていると考えられる。
神を柱と数える。
これは、英霊を柱と数えるのと同じこと。
おお!柱っていうよな〜
と言った、ちょっとした発見も面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示