- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047036741
作品紹介・あらすじ
近現代の仏教は、つねに最先端の科学と接点をもち、自らの可能性を問い直し続けてきた。宗教体験の心理学、禅や祈祷の科学的解明、さらには催眠術、念写、透視の研究まで。ときに対立し、ときに補い合う仏教と科学の歴史から、日本近代のいかなる姿が浮かび上がるのか。ニューサイエンス、オウム真理教事件、そしてマインドフルネスの世界的流行へ――。対立と共存のダイナミズムに貫かれた百年史を、気鋭の近代仏教研究者が描き出す。
感想・レビュー・書評
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特に結論はない。仏教と科学の関わりの史実を系統立てて記載。解説にはなっていない。事実の陳列。
一つだけ記憶に留めたのは、祈りを続けることで身体的、精神的に変化が起きる、ということ。
ただしそれも主観的なものである。西洋の心理学は他者を操るために用いられるが、東洋では自分を見つめるため。
読了70分詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仏教と近代科学がどのように交わってきたか、現代のマインドフルネスブームの背景にあるものは何か、といっことを近現代史を辿りながら解説。明治期からの心理学や催眠術、密教と科学の交渉、さらに禅の科学の発展、そしてニューサイエンスの中の仏教、オウム真理教のテロ事件。
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仏教と科学が時代の中でどのように近づいたりすれ違ってきたのか。
俯瞰的にとらえた内容なので読んでいても書かれている内容が偏ってこないのでとてもわかりやすい。
催眠術や加持祈祷、超能力開発やマインドフルネス等、私にとって興味のある部分を余すところなくカバーしておりとても面白かったです。