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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047037137
作品紹介・あらすじ
日本人の信仰文化は、世界のなかで比べてみると、かなり特異なところがある。万物に霊性が宿ると信じる「アニミズム」の伝統を守り続け、今でも霊山霊峰や神木、言霊などが重視される。本書では、近代化によって衰退したものの、今も各地にその痕跡が残存している「ファリシズム」、つまり性神信仰を辿る。神話以前、原初の土偶の時代より始まる豊穣と繁栄への祈りを紐解く民俗学。
感想・レビュー・書評
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金沢卯辰山にも陽石があるとか!
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日本における性神信仰─記紀神話、土偶、ファリシズム(生殖器信仰)、金精、歓喜天、双神の道祖神、神楽、夜這いなど─の記録。これらの信仰が、先日読んだ「異神」にとりあげられていた神々にもまして消えゆく運命にあるであろうことを考えると実に貴重な著作である。かつて日本に溢れていた朗らかでおおっぴらな性神信仰が段々と失われていくことが、正しいのか間違っているのか、あるいは良いことなのか悪いことなのか、私にはわからないし決められるものではないのだが、実に淋しくはある。
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