ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047267756

作品紹介・あらすじ

終業式、文研部のメンバーは謎の文字を見つけた。「永瀬・稲葉・桐山・青木」、そして「12時〜17時」。誰が書いたのか、意図すら分からず、首をひねる五人。だが彼らは12時に、信じられない光景を目にする。子供に戻った伊織と唯、二人は身体と精神が幼くなっていて…!?17時にピタリと止まる奇妙な条件、姿を現さないふうせんかずら、そしてただ一人現象が起こらない太一に、謎の影が忍び寄る-!愛と青春の五角形コメディ、大波乱の第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭は初詣、唯、伊織、青木の三人同時に時間退行を引き連れて。
    太一と姫子で悪戦苦闘から始まる。

    ふうせんかずら 2番目 が太一の前に現れる。
    そして『時間退行現象』が始まる・・・
    12時〜17時の時間限定。
    しかし条件があり、太一以外という。
    太一が秘密を漏らしたら、ずっとと。もっと大変と。

    11歳の唯。6歳の伊織が可愛過ぎー!
    と、部室内だから良かったが、次回は学校では無理。冬休みだ。
    って事で翌日稲葉家へ。
    伏線。途中で唯のライバルであった三橋と出会う。
    被害は稲葉姫子4歳と青木10歳へ。
    避難のために廃ビルになった一角へと避難するペンタゴン。
    唯は青木の付き合っていた相手の代わりではないかと悩む。
    そして青木11歳、伊織14歳。
    伊織は異常なまでに空気の読めるヤツ。これが、彼女の昔。
    青木12歳、伊織推定1歳。
    ここで三橋と唯の妹杏が尾行してきた事を知るペンタゴン一同。
    唯と姫子、14歳。
    唯は男性恐怖症真っ最中。姫子はツン。
    伊織6歳、青木14歳。
    唯は伊織飲面倒を見て。青木は決断する。『昔の彼女にさよなら』するために。
    同行するは太一。
    廃ビルに戻って、青木は『唯が好きだ』と。
    唯は『私は私だ』と確認出来た。そして青木だけが10歳へ。
    そして、太一は姫子に迫られ全白状させられ、とんでもない現象へと。
    ランダムに、時間も限定されずに退行させられ。

    最初の ふうせんかずら が収集にピリオドを付けるカタチになる。

    唯と千夏はようやく『友達』としてstartする事となる。
    伊織は『本当に太一が好きなのか?』と不信感を持つようになる。


    このペンタゴンの凄い所は結束だろうなー。
    そして己の持つ弱い所をピンポイントで攻撃される事。
    こんな青春群像、理想ですわー。

  • アニメから、シリーズ3作目。

    今回は「時間退行」現象。
    過去2回と異なり、外見にも変化が伴う現象で洒落じゃ済まない。
    「ふうせんかずら」ではなく、「二番目」と呼ばれる存在により引き起こされるある意味イレギュラーな展開。

    メインは青木と桐山の成長だろうか。
    アニメ版と若干異なる部分もあるけど、やっぱ小説の方がダイレクトに青い。
    青く、真っ直ぐなキャラクタ達が青春してるなー、と素直に感じる。

  • もし過去に戻れるとしたら…。

    やり直したいと思うことは山ほどある。でも、だからといって違うエンディングがハッピーだったのかはわからない。すでに答えは出ているのだから。

    たぶん結局、昔の良いことも悪いことも全てひっくるめて今の自分で、その今の自分で進んでくしかないんだろーな。
    そう思うから戻れたとしても、戻るという選択肢はとらないだろうと思った。

  • アニメとは微妙に違っていたけどそれもまたよし
    青木のカッコよさが際立った回

    引きが気になって大変だ

  • ココロコネクト3作目。文研部5人は、時間退行現象に立ち向かう。だんだん「現象」と、関連した現実の出来事が厄介になってきた印象を受ける。シリーズを通して、逃げずに立ち向かう、仲間と協力する、などが貫かれてきたし、これからも変わらないだろうが、同時に大きなトラウマに立ち向かうため、毎回読むのに体力を使う。文研部のような仲間がうらやましい。

  • 本編ではまだあまり語られていない、フェアリーシステムの様々な謎を追求していく物語。武紀と違って主人公の年齢が大人なので、見ていて安心する部分はあるかな。このシリーズでガチバトルは色んな意味でおもしろかった。異能同士のぶつかり合い、いいぞもっとやれ!

  • 感情の説明なんてそう簡単にできる訳がない。
    特に好きの説明なんて、愛情の説明なんて。
    数値化されている訳でもないし、理屈で説明できることばかりでもない。
    結局体当たりしかないのか。
    他の人を巻き込みたくない体質は何も永瀬さんだけに限ったことじゃないよね。

  • 今度は4人だけ、ランダムで子供に戻ってしまう。

    しかもいつもの存在とは違う存在のせいで、な上に
    喋ってはいけない、という制約付き。
    これはきつい! という状態だわ、約一名の妹には
    うっかり見られてしまうわ…。
    その時、でないのでセーフなのかも知れませんが。

    過去に戻って、過去がやってきて。
    終わった事でもあり、直面する事でもあり。
    まさかそれぞれ、色々な過去がやってくる、とは
    思っても見なかったでしょうけど。

    いくつの自分になるか分からない状態ですが
    一体いつこんな状態になったのか、が分かる
    貴重な子供の頃でした?w

  • 今回は"時間退行"を主軸に、文研部の面々の過去を解き明かしていくようなお話。

    相変わらず挿絵がかわいい。
    いわゆるラノベっぽい文体。

  •  退行現象編。5人の高校生がランダムに年齢を退行させ、その結果露わになる過去の経験・記憶・トラウマ、今との乖離。記憶は強烈な刻印を残す一方、都合の悪いことは消去・改変されて残存する。その過去(時に辛く、時に眩い)に正面から向き合い、未来への展望を開き、道を探していく。唯、義文、そして伊織。友の助けを受けつつ正面から突破しようとする様子は眩いばかり。熱い友情に若干の気恥ずかしさを感じるものの、読後感は清々しい。もっとも、伊織の問題(第三者に合わせ複数のキャラを使い分けた結果、「自分」を喪失)は本巻では未解決。
    確かに、自分の意思に強く規定される「恋」という感情は伊織のトラウマからは生まれにくいことは十分予想され、それが本巻の最後の台詞に繋がるのだろう。ただ、少々唐突の感はある。また、伊織母の性格を、自由奔放な、あるいは男性に寄りかからなければ生きれない脆弱な人物と予想していたので、彼女の言動は違和感が残るところも。

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著者プロフィール

第11回えんため大賞特別賞『ココロコネクト』でデビュー。シリーズ11冊で120万部を突破。2シリーズ目『アオイハルノスベテ』全5巻、『今日が最後の人類だとしても』続刊中がある。

「2017年 『今日が最後の人類だとしても2 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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