動機演出家 雪織廿楽のヒトゴロスイッチ (KCG文庫)

著者 : 飯山満

• エンターブレイン (2012年4月28日発売)

作品紹介・あらすじ

バラバラ連続殺人事件の現場から、八人目の被害者・夏希の遺留品を勝手に持ちだした天城鴻理と雪織廿楽。鴻理には死者の動機を自分好みに作成するという妙な趣味があり、廿楽は理想的な死に様を求めて彼といつもいっしょに行動していた。廿楽のマイペースに翻弄されつつも友人の葉子や真吾を巻き込み、遺留品を分析しながら夏希の死の動機を追う鴻理。彼は殺された被害者たちの特徴から犯人の動機を見付け出すが、その隙に廿楽が誘拐され九人目の被害者候補とされてしまう。鴻理は犯人の意図を理解し、廿楽を救い出すことができるのか…異質な二人のミステリアス・ストーリー。

感想・レビュー・書評

[かりおんさんの感想 · 2012年6月8日]

人が死んだ理由・動機を探し続ける少年と理想の死に様に憧れ続ける少女．
奇妙な二人の前に連続殺人犯が立ちはだかる！！

というわけでミステリアス・ストーリーですよ．
動機を探すというか，自分の好みの動機をでっちあげる感じが「演出家」なのですね．
面白かったよ．
この，解決しているようなしていないようなアレが．
連続殺人事件とかそういうアレなのに警察も探偵も出てこない感じとか良いよね．
結構好み．
続きとか出たら買っちゃうね．