- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047284258
作品紹介・あらすじ
ニセ夫婦として"引きこもり公主"朧月と無愛想武官・蒼刻がいちゃこら潜入した昏星-そこは密かに裏から黄巾賊に支配されている街だった。生け贄が必要なとある秘術を黄巾賊から授けられ、代わりに便宜をはかっていたという。旅人から選ばれるというその生け贄に、なんと朧月が選ばれてしまい-!?ネクラ妻(?)のピンチに頼もしいダンナ(?)が大奔走。大人気シリーズ第6弾。
感想・レビュー・書評
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“たしかに自分は引きこもりだが、こんなところに監禁されて喜ぶほど、被虐的な引きこもりではない。
引きこもるなら、自分の好きな場所でないと意味がない。引きこもり生活とはある意味では最高のわがままなのだ。
(兄さまが待ってる、黒烏州の邸に帰るんだ)
——正しく引きこもるために。
もしここに蒼刻がいれば「いやその理屈はおかしい」とでも即座につっこんでいたはずだが、朧月一人では残念な思考に歯止めがかからない。
蒼刻にきちんと助けられて、故郷でちゃんと引きこもろう。
そんな限りなく後ろ向きで前向きな決意を固めて、朧月はゆっくりと立ち上がった。”[P.111]
6巻目。
引っぱる引っぱる……次が気になる。
張梁が報われると良いなぁ。
あそこで土下座する朧月ちゃんが好き。
“すると張梁は、まるで違うことを言いだした。
「この部屋は、おまえが今の張宝と呼ぶ、俺の兄者の部屋だった」
「ここが?……では、あの押し花も?」
「押し花?」
張梁が初めて大きめの反応をした。不意を突かれたように顔を上げ、どこか無防備にこちらを凝視する。
朧月はびっくりして、のけぞりながら言った。
「え、ええ……。あの書棚の本に挟まってました。撫子の花が」
「…………」
何か大事なものだったのかと気を揉みながら答えるが、張梁は黙りこみ、あいづちすら打とうとはしない。ただ、気のせいか、寂しそうな瞳に見えた。”[P.162]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幽霊の見える公主さまと、彼女の「飼い主」の武官どののラブコメ。やー、面白いっすな〜。ヒロインがひきこもりのヘタレであることは通しつつも、自分にできることを探していくところが好感度高いです。おすすめ。
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旅人をいけにえとして、寿命を延ばしている場所で
ついにあれと再会してしまった。
シリアスな状態から、さらにシリアスへ。
確かにあの問いかけをされると一瞬止まります。
今回はきちんとした手順があるわけですが
これが不治の病だった場合、どうするでしょう?
1回ぐらいはあるやもしれない、な状況に陥りましたが
あれがお休みに入っているせいか、動きまくり。
思わぬ人物とも再開したし、さぁ彼らとも…と思ったら
こんな所で、その宣言?!w
それを実行に移すには、まず許可がいりますよ、と
にやにやしてしまいました。
周囲はシリアスだけれども、彼らは平常運転は
やはりにやにやしてしまいます。
…桃まん、もちょっと面白かったですけどw -
二人のさらりと喋るのろけのオンパレードにシリアスな筈なのに砂を吐きまくりです(笑)
気になる展開で終わっていて続きが気になりますなぁ〜 -
物語もそろそろクライマックスに突入なのか敵方の事情も明らかになってきました。謎に満ちていた白虎の張さんの生前の正体も分かります!
そして、蒼刻が朧月を美化するくだりを読んで「蒼刻も恋する青年ね」と思わず噴きながらも微笑ましくなりました(笑)。
ラスト近くの「ここから帰ったら、俺はおまえを娶るぞ」とう蒼刻の台詞に七転八倒しそうになりました!