薄桜鬼 黎明録 壱 (ビーズログ文庫)

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  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047284289

作品紹介・あらすじ

「お前に一つ質問してやる。生きたいか」。浪士に襲われ行き倒れていたところを、壬生浪士組として上洛途中だった芹沢鴨に拾われた井吹龍之介。怪我の治療を受け、目を覚ますと…そこは土方歳三をはじめ、本物の武士を志す面々が集う宿舎だった。その上、恩を返すまで、芹沢の"犬"として働くことを命じられ-!?幕末の動乱の中、覚悟を秘めた男達と一人の少年の物語がここに始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 「黎明録」は主人公の井吹龍之介に感情移入できなくて、アニメも盛り上がれず……でも、近藤を立派な大将にしてみせると決意して新選組草創期の泥をかぶる覚悟をした土方さんが、まだまだ知恵や経験の不足から芹沢に甘さを指摘され、多くの試練を課せられるという場面場面には、萌え~。芹沢のやり方には承服できないが、芹沢が突っ込む自分たちの甘さにはぐうの音も出ず、ほぞを咬む土方さん……を始めとする試衛館の面々が、立ちはだかる芹沢さんを乗り越えて新選組の幹部として成長する過程が「黎明録」ですね。

     試衛館の面々、それぞれに飛躍する前の苦労が課せられる。近藤・土方・山南は、新選組を立ち上げるために芹沢一派と対峙せずにはいられない。沖田は、初めて人を斬り、近藤さんを守るための人斬りに歯止めがきかなくなる。斎藤は、人を斬ったために江戸を出奔して京都に流れ、近藤土方への恩返しのために新選組に加入するぐらいだから加入する前に人一倍の苦労を重ねている。試衛館組、みんな、それぞれに……。

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