リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判 (ファミ通文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 44
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047293991

作品紹介・あらすじ

勇者の功績により聖魔戦争が終結して三百年。正義の弁護士を目指す少女フィオナは名門法律事務所の門を叩くも、守銭奴である所長への反感から、事務所を鞍替えすることに。だが、法廷デビュー戦で対するはかつての師スミオ・マリアヘル、その人だった!彼女は敗れ、結局はスミオの元でこき使われることに。そんなある日、事務所に持ち込まれた依頼は-あの勇者の弁護!?駆け出し弁護士と最強の『法廷の魔女』が挑む裁判ファンタジー、ここに開廷!!第15回えんため大賞優秀賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • イラストと、ファンタジー世界での法廷ものというジャンルに惹かれて購入。逆転裁判みたいなカタルシスを求めると痛い目に遭う。

    まず文章が読みにくい。つっかえるような、それでいて妙な比喩が挟まる文章がとても読みにくい。はじめの20ページぐらいで、ギブアップしようかと思った。後半になるとこなれてきたのか慣らされてくるのか、そこまで気にならなくなった。

    キャラクターが見えてこない。貧乳仲間を求め金銭主義なエルフ女弁護士は、なぜか主人公に依頼を受けるかの裁量を渡したのか?勝つためなら賄賂も辞さないという姿勢が前半では見えにくい。

    主人公の性格もよく分からない。長女体質なんだろうということはわかるが、貧乏な母子家庭で育ち弱きを助ける弁護士を目指したはずなのに、エルフ女弁護士のスミオと馴染んでいるし。ライバルである検事は、出世コースをはずれちゃったら勇者弾劾裁判に出れても意味がないんじゃないの?検事も裁判官も役割だけ求められ、顔が見えてこなかった。

    兄2人が厳格なのか狡賢いのか、抜けてるのか理論派なのか分からない。勇者の息子とバレれば職業や結婚が制限されることは分かるが、そのために勇者を恨んでいるということしか伝わってこない。

    魔王の娘のウバは、法廷で初めて賢いことが分かる。片言言葉はアホの子に見えるし、賢い子であるという伏線がない。



    主人公が裏切り者だったという展開にカタルシスを感じない。え、そんなお父さん大好きな娘がいることで、勇者が魔王と手を打った事実が許されちゃうの?陪審員もいないのに?

    勇者が批判される理由として、魔王と手打ちしたこと、女癖が悪いこと、勇者の子孫は制限を受けること、この3つって別だよね?勇者が自由に旅することができるようになったって、その子孫にまったく恩恵はないのに、結末はそれでいいの?

    2巻は読まない。

  • 正義の弁護士を目指すフィオナは名門弁護士事務所の門を叩く。
    ある日、持ち込まれた依頼は世界を救った勇者だった!?
    裁判ファンタジー、ここに開廷!

    法廷で争われた争点はスゴくいいところをついてるんだけど、ここをつくなら完全にコメディタッチにした方が絶対にいいよ。
    魔王に「世界の半分をお前にやる」
    その答えに勇者「Yes」と言ったこと
    こんな争点だよ(笑)

    理詰めでやっても何も面白くない。
    全体的に読みにくい文体だし、最後の掌返しもイマイチ盛り上がりが欠けるし…。
    なんかもったいない。

  • 魔族や勇者がいるファンタージな魔法世界で、検事と弁護士が裁判で弁論バトルというアンバランス感がよかった。弁護人の詭弁が某ハイなドラマっぽい。RPGの世界が実現したら?みたいなメタなネタがいろいろあって、RPGならドラクエしか知らない自分でもニヤっとなる。肝心の裁判描写が子どもの口喧嘩レベルで論理より感情論で、やや残念。

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著者プロフィール

第15回えんため大賞優秀賞を受賞し、『リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判』(ファミ通文庫)にてデビュー。その後、『竜殺しの軍師 ~とある詐欺師の英雄譚~』(ファミ通文庫)、『魔王軍最強の魔術師は人間だった』(モンスター文庫)などを代表作に、活躍中。

「2023年 『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革 7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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