B.A.D. 13 そして、繭墨は明日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047296671

作品紹介・あらすじ

「諦められませんよ、繭さんを」繭墨あざかは異界に沈んだだけだ。だが、早く迎えに行かなければ、彼女は本当に死んでしまうだろう。再び異界にゆく手段を探す僕の前に、繭墨分家の長定下が現れた。あざかを紅い女に捧げたままにしたい彼に"あさとと共に繭墨家の新たな呪いを解く"ことを協力の代償として求められる。そして、再び訪れた繭墨本家で僕は決定的な間違いを犯してしまい-。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー完結。

感想・レビュー・書評

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  • 異界で紅い女の手中に入った繭墨、そんな繭墨を取り戻す決意を固めた小田桐。自力では異界に行くことは出来ないため、あさとに助力を求める。小田桐は目的を果たすことが出来るか。
    最終巻でボローニャ負けした紅い女とどう決着をつけるかと思ったが、平和的な解決が出来てよかった。そして、異界に行くまでが長かった。そして行くためにあさとと怪異に挑むことになるとは思わなかった。小田桐と繭墨はもちろん、あさととの組み合わせも好きだ。繭墨以上にあさとと一緒の方が小田桐は素が出ていて容赦ないし、砕けている。なので2人で行動するのは個人的には楽しめた。ただ、異界に下りた後の描写が短い。紅い女に関しては恐ろしさはよく分かっているので、孤独感やどうしようもなさ、やるせなさを書いて読書に共感を促して欲しかった。

  • シリーズ本編最終巻。「紅い女」とともに異界に姿を消した繭墨を取り戻すため、小田桐はあさとのもとを訪れ、彼の協力を得て、もう一度異界へと向かうことになります。

    前巻のときにも感じていたのですが、あさと編の結末と展開が重なっているように感じました。そのせいか、やや間延びした締めくくりになってしまっているような印象で、ちょっと残念です。とはいえ、最後まで甘さと優柔不断さを貫き通した小田桐には、もやもやした気分を残しつつも、やはり天晴れと言うべきでしょうか。

  • シリーズ完結巻。雨香の願いが切なかった。ところで、読んでて苦痛というのも色んな種類があるけど、主人公小田桐の腐った正義感がとにかくウザくて、生理的な嫌悪感を感じながらラストまで付き合ったってのも、我ながらマゾだと思った。そしてあとがきの、小田桐と白雪さんがタッグ組んだらもっとウザいというのに期待している自分。。。

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著者プロフィール

2009年『B.A.D ―繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿―』(刊行時『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』に改題)で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞し、翌年デビュー。主な著書に「異世界拷問姫」シリーズ、他多数。

「2022年 『偏愛執事の悪魔ルポ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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