迷子と迷子のアクセサリー店 家なき少年と彷徨う国 (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2014年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047297906
作品紹介・あらすじ
少年が開いた扉は、何故だかアクセサリー店へと繋がっていた。来た道を思い出せない少年の前に現れたのは、無神経で無愛想、おまけに生活能力ゼロの店主。その傍らには、喋る狼が!?訪れる客も、風変りな者ばかり。店主に店の所在地を訊ねても、飄飄とした的外れな答えしか得られない。「迷子、おまえがどこから来たのか当ててやろう」…すべてが不合理な中、奇妙なゲームが始まった!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
気がつけば、見知らぬ店の中。
その店の店主に、君は迷子だ、と言われる。
どこにでも通じていて、どこにも通じてない扉。
色々な人物がやってきて、品物を持って行くわけですが
読み進めるごとに、この店のルールが見えてきます。
自分を持つ事、受け入れる事、受け入れられない事。
それこそ千差万別ですが、3話目についてだけは
いやいやいやと否定したいものがあります。
責任のなすりつけ、と言われればそうですが
それが己の基準なら…この店ではおっけー?
というか、題名が…善人はどこですか?!
読んでいたら、なんかこう…自分の中身に
がっちするようながっちしないような。
その感情だけを突起させてはいけません、と
言われてるような気がします。 -
メイは「迷」かな?
何故か1巻で完結だと思い込んで読んでいました。続きはいつ出るのかな。楽しみ。
価値観について改めて色々考えてしまう。
ちょっと「キノ」っぽい?と感じた。 -
不思議なお店の性質を導く、伏線の張り方が綺麗。続きないのかな、続いてほしい。
-
色んなお客さんと店主の物語。
高里さんの作品はやはり引き込まれます。 -
【図書館本】作者読み。読んでいるとアニメでしか観ていない『キノの旅』を彷彿とさせた。
高里さんらしい、ひねりのある世界観。深い。
意外にもこねくり回しすぎてない言葉選び。高里さんにしては読みやすかった。
キャラもしっかり立っていて、彼らの過去やこれからのことをもっと知りたいと思った。
続編が出ることを楽しみにしている。 -
天動説キノ。あるいはあやかしの関わらないHOLiC。
集団のなかでの自分とか、価値判断とか、その辺のもやもやは共感する部分だった。 -
面白かった! 舞台はアクセサリー店から動かずに、色々な『国』のほうから世界観が訪れる、というシステムにまずぞくぞくっとしました。解決を見せてからの、もう一歩踏み込んだ展開にうわわ、となったのが『小人の国』。『善人の国』は『善人の国』というタイトルの付け方だけでしびれます。『生体の国』のあの指輪にはきゃあ///っとなりました。最後、『迷子の国』のウァラクには自分も救われました。ひとつひとつ、わたしも見つけていきたい。
それにしても、イラストすばらしいですね! 続刊も期待してよいのかな。待ってます! -
『奇妙な空想譚』と帯に書いてあった。
面白かった。
シリーズ化するのかな?展開が楽しみ。