妖狐のおまわりさん1 (B's-LOG COMICS)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 57
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784047300958

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜。早く続きが読みたいな。

  • BLコミックスの棚に置かれ、表紙もこんな感じだったので、淡白めのBLかな、と思い、あまり迷わずに購入して読んだら、恋愛要素はあまりなかった
    だからと言って、残念だったかっつーと、そうでもない
    基本的に、私は妖怪モノなら大抵はストライクゾーンに入っちゃう、安い人間であるが、この『妖狐(いぬ)のおまわりさん』のストーリーは結構、読み応えがあった
    単純に、妖怪が暴れるのでなく、悩み事で心が弱った人に憑依し、大きくはないが、見過ごせない事件を起こし、それを人と妖怪が力を合わせ、解決に導くって展開は外していない一方で、マンネリさもない
    妖怪の恐さと共に、人の心の脆さと回復力もしっかりと描かれている
    純真、従順、現実をありままに受け入れられ、陽の光の塊のような新人巡査・水卜(人間)と、やや辛口で水卜をからかうのが好きだが、妖怪が事件を起こしたとなれば真面目に取り組む、人外巡査・東狐(妖狐)のコンビとしてのバランスもいいな、と感じた
    警察官に見えないほど強面で、声にも迫力がありすぎる源巡査部長(人間)や、水卜や東狐に厳しく接する一方でドジな一面を隠せない影取警視(影鰐)も、イイ味を醸している
    水卜と東狐の関係性がこのまま良い相棒なのか、それとも、水卜→東狐になっていくのか、が他にどんな妖怪が登場し、奇妙な事件を起こすのか、そんな点同様に楽しみだ。個人的には、天真爛漫な女子中学生が自分とは正反対の幼馴染に抱いた嫉妬に髪切りが取り憑いて、ロングヘアの女の子が次々に髪を切られる事件が勃発して、東狐がブチ切れてケモノの姿になりかけるも、水卜が切り傷を負ってまで、少女を止め、幼馴染と仲直りさせるストーリーが読みたいトコ。死にかけた水卜が、東狐に妖力を流し込まれて、条件付きの半妖怪になっちゃう展開だったら、尚OK(笑)
    また、本編よりコメディ色、妖怪が上手感の強い読み切りの質も結構、高かった
    どの話も、主役である水卜の心の強さが際立っていてレベルが高いが、個人的に一推しなのは第3件(後編)だ。素直な子供だからこそ、その友情が壊れかけるのも、修復するのも些細な原因で、一瞬なんですよね、きっと
    この台詞を引用に選んだのは、“言わぬが花”は時と場合によるな、としみじみ思ったから

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