茉莉花官吏伝 十 中原の鹿を逐わず (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047365742

作品紹介・あらすじ

茉莉花の度重なる活躍で、本人の意思に反し白楼国には侵略戦争への機運が高まっていた。
そんななか、大逆罪で囚われていた珀陽の叔父・仁耀が脱獄。
茉莉花の師、子星にまで手引きの容疑がかかる。
かつて仁耀と共謀し、珀陽の命を狙っていた黒槐国が関わっている可能性を考えた珀陽は、茉莉花へ黒槐国に行き仁耀がいるか確かめてほしいと命を出し!?

感想・レビュー・書評

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  • 黒の王様たちに恩をうるお話。
    仁耀とのやりとりがよかった。

  • 茉莉花が活躍しすぎて、本人の意思に反して白楼国内で侵略戦争への機運が高まる。その中で大逆罪で囚われていた、皇帝・珀陽の叔父である仁耀が脱獄。茉莉花は、国内にいて疑いの目を向けられないように、そして仁耀がいるかを確かめるために黒槐国へ行くことに。そこでまたも茉莉花が活躍しちゃう。茉莉花が活躍することは最早疑ってないけれど、その活躍に至る手段がどんどん増えていたり、思考が深く壮大になっていたりして、パワーアップしてるなぁと思う。まさかあの茉莉花が、仕事のために泣き落としをするとは(笑)
    次の巻へ続く、というよりは、次への布石はありつつ、珀陽と仁耀の間のわだかまりみたいなものが少しなくなり、気持ちに一区切りつくというところで今回の巻の問題は解決。侵略戦争も回避。次はどんな難題に向かうことになるのか、楽しみ。

  • 1巻からの宿題であった仁耀。
    彼が脱獄したことで茉莉花は黒槐国へ行くことになって、そこで隠された大きな事件に遭遇して…と言う流れ。
    これは黒槐国編が始まるのかなと思ったけれどどうやらこの一巻で決着がついた(のかな?)

    それにしても仁耀の思いは複雑。
    珀陽のことを高く高く評価しているのに怖いと言う。
    それは天才を理解し難い怖さなのだろうか。
    でも、この結末は良かった。
    未来に委ねられ、まだ何かが変わっていく余地を残した。
    「いつか、また」その日を待ちたい。

    そして茉利花は官吏として目指す先が定まってきた感じだね。
    外交で戦争よりも大きな成功を収め戦争を起こさないようにするという目標。
    うん、茉利花らしい。
    次巻は絶対失敗する案件に挑むことになるんだろうけど茉利花の快刀乱麻の活躍と胸をすく勝利が見たい。

  • がんばっていた
    分解する能力が高すぎてミステリーだよほんとに

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著者プロフィール

第13回えんため大賞≪二期≫ガールズノベルズ部門にて、「おこぼれ姫と円卓の騎士」が優秀賞を受賞し、作家デビュー。

「2023年 『聖女と皇王の誓約結婚 2 恥ずかしいので聖女の自慢話はしないでくださいね…!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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