- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047368453
作品紹介・あらすじ
地表のおよそ70パーセントを覆う海。そこには人間がまだ知らない世界が存在している――。
人魚の世界での大罪を犯し、人間に恋をしてしまったジョーの親友・リュウ。囚われの身となった彼女を救い出そうと、ジョーはひとり密かに計画を立てる。それは親友の想い人・雪に会うため、人になる薬を飲み陸へ向かうという、無謀すぎる計画だった。海そして2巻からは陸も舞台となり、人魚と人間たちの思惑が交錯していく……!
『ストラヴァガンツァ -異彩の姫-』の作者・冨明仁の最新作は“21世紀版『人魚姫』”。海と陸、人魚と人間――壮大な「境界の物語」が、いま、鮮やかに拡がっていく。
感想・レビュー・書評
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リュウの命を助けるために、人間と接触するジョー。そのせいで、人間になる薬を飲んでしまったジョーは、今の状況を作り出した原因である雪に救助されます。
人間を嫌悪していたジョーですが、差別せずに接する雪という存在で、人間への認識が変化してゆきます。
これは、雪が研究者ゆえの好奇心が強く出ているのであって、ジョーを個人として見ていない面があるのだと思うのだけど、それには気づかない。気づけない。新種発見で目を輝かせている時と同じなんだよなあ、と思う。
リュウよりもジョーと過ごすことで、研究者としてでなく1人の人間としての関わりが強くなっていきます。変化は少しずつだけども、それが今後のリュウとジョーとの三角関係に発展していきそう、そこには不穏しかない。
ジョーが人間化しているときに遭遇した人間化した人魚のアキラ。彼が語る「人魚島計画」の存在が、ディストピアの色を濃くします。
計画推進派と保守派の争い。明らかに自分自身の目的を隠しているアキラ。人魚と人間の間で、振り回されるジョーと雪。自分の心のゆくままに振る舞うリュウに、ジョーはどう答えてゆくのか。
いいね、ディストピア。きっと海は美しくもあり、荒ぶりもするけど、ただ全てを包み、いつもそこにあるのでしょう。 -
次が気になる!
新キャラ登場で揉めに揉めてます。
描き込みが凄すぎ。絵なのに泳いでて脳内で勝手にアニメーションしちゃう。