クプルムの花嫁 5 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047376502

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  • 昨今ではキャンプグッズの生産地としても知られる、新潟の燕三条

    銅製のコッヘルやマグカップ、そんな豪華なセットでキャンプができたらどんなに楽しいか

  • 修はまだ若輩者だけど、賞を取っていたり注文を受け付ける事もあったりと既に職人として歩み始めているように思えていただけにこの巻で指摘された諸々には驚かされる部分が有ったな

    腕前が未熟という話ではなく、職人として生き残っていく上で必要な技能の話。言ってしまえば四条が引退を決断するに至った理由の一つでも有るのだから重く響くね。彼も75歳まで第一線で活躍してきたのだから実力不足という話ではないのだけど、新たな時代の需要に付いて行けないなら職人でも必要とされない
    それが総一郎が修に対して抱いた危機感であり、今の修なら改善できる部分という事か

    これまではしいなとイチャイチャしつつ伝統工芸に身を投じる修の姿が描かれてきたけど、家業の存続という面がこの巻で強調された事で修のステージが一段階引き上げられたように思えるよ

    そうして新たに登場した職人のゆりはキャラこそ濃いけれど、修とは違う立場で番頭として活躍している彼女やその工場との交流は修にとって良い刺激と成りそうだ

    ただ、燕三条で工芸に携わる人間ではあっても日々身を投じる作業は異なる修とゆりはどのようにコラボしていくのだろうね?
    作中で指摘されたように銅器と刃物では素質は全く異なる。それでも銅器と刃物をコラボさせる突破口を見つけようと思うなら互いの工芸だけでなく、互いの人間性すら理解していく必要がある

    その中で見えてくるのが修の職人として弱点となるのは面白い
    番頭として工場の『プロダクト』に責任を持つゆりだからすぐに気付ける修の問題点。それは銅器の作りが甘いという話ではなく、使い易さの領域が狭いという意味での固さか

    …そういう弱点が披露された直後にしいな相手であれば、その問題が発生していないと判ってしまうのは何とも言えないけども(笑)
    修には未踏の職域。けれど、修の突破口となるしいなが傍に居るならば案外難しい話にはならないかもね

    その第一歩が描かれたのが36話かな
    ”かわいい”が足りてないなんて無茶苦茶なオーダーで作り出したのはネコのブローチ。修と総一郎だけであれば、作る事は決して無かっただろう”商品”。しいなのアイディア力が活きた形だね
    ……それが修には全くマッチしていなかったのはやっぱり向き不向きの問題なんだろうか(笑)

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