GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (7)下 (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (1016ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048665643
作品紹介・あらすじ
羽柴vs.関東勢の直接対決が始まり、白熱する関東解放戦。武蔵第六特務、直政と正木・時茂による因縁の武神対決が火蓋を切り、九鬼・嘉隆率いる鉄甲船艦隊と村上・元吉の村上水軍による艦隊戦も新たな局面を迎えようとしていた。自国の未来を見据え、歴史再現に殉じようとする者、抗おうとする者-それぞれの思惑が交錯するなか、里見家復興を目指す里見・義康の戦いがついに始まる。その一方で長岡・忠興の身柄を確保したトーリ率いる武蔵勢は、巴御前と忠興夫人・クリスティーナが担うネルトリンゲンの戦いの歴史再現にどの様に介入していくのか。そして副王ホライゾンの出番はあるのか-?第七話、完結!!
感想・レビュー・書評
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関東解放をめぐる戦いで苦戦を強いられることになったP.A.Oda勢ですが、旗艦羽柴を関東に派遣して慶長の役の歴史再現を存続させるという解釈をおこなうことで、関東解放を阻もうとします。これに対して、ふたたび大久保が交渉術を駆使して、応戦することになります。
他方ネルトリンゲンでは、P.A.Oda勢の石田・三成(いしだ・みつなり)により、源・頼朝(みなもとの・よりとも)と源・義仲(みなもとの・よしなか)の霊体をあたえられた機動殻の駒王丸と鬼武丸が、改派の巴御前(ともえごぜん)らに対して攻撃を差し向けていました。鬼武丸に登場する島・左近(しま・さこん)も、みずからの能力をつかって、武蔵勢に戦いをいどみます。
ネルトリンゲンへと向かった武蔵は、P.A.Oda勢から亡命することになった忠興を、死を覚悟しているクリスティーナのもとへ送り届けようとします。丹羽・長秀(にわ・ながひで)は武蔵勢に劇場術式をかけて眠りに陥らせようとしますが、マルガ・ナルゼがその前に立ちはだかり、さらにトーリや喜美、マルゴット・ナイトもくわわって、歌と舞で勝負をくり広げます。
P.A.Oda勢もつぎつぎに魅力的なキャラクターが増員されてきているので、彼らの今後の活躍が見られるのがたのしみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
関東解放後半戦と、ネルトリンゲンの戦い。
まさかこの巻で終わるとは!?
そりゃあ1000ページも超えますわ。
若人も老人も、色んなキャラに見せ場があって大満足。
中でも印象に残ってるのは、大久保くんと男を見せた長岡少年。
人や国や世界を動かす大告白って良いよね!
相変わらず安定のミト(ちょっとヤバかったけど)や、やっぱり最強の喜美を始め、武蔵勢の戦力の充実っぷりが半端ない。
でも敵国でも石田三成や島左近といった若い力が台頭してきたりして・・・・・・。
まさかの宗茂砲ヒット!しかも多段で
ホライゾンおいしいとこ持ってくなぁ。 -
読みごたえありました。
若いっていいよね!
それにしてもどんどん武蔵に人が。
しかもほとんどセット!
分厚いのに読めてしまいます(笑) -
関東解放の終結とそれに伴うあれこれが終わり、始まる巻。毎度毎度全力疾走な本作だが、今回の話は今までの戦いを経た成長が垣間見えるものとなっていた。
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関東解放完了。
びっくりしたのは欧州側もおわったこと。早え。
彼女のオチがなんというか、笑えるというか、萌えるというか。
欧州側の戦後処理がないので多分、次巻はそこらからか。
本能寺までいくとはおもうけど、そこまでがながそうだなぁ。
あと本能寺では艦船の出番ってあるのかねぇ。
まあ、安土や白鷺が戦艦になってる世界なので、本能寺という戦艦が出てもおかしかないが。
とりあえず、夏休み。・・・何故だ、水着回のはずが、新鮮味がねぇ。 -
関東解放編最終章。村上といい幻庵といい、かっこよすぎですわ。もちろん氏テル、入っテル!もね!滅びの美学に魅せられるのは日本人だからですかね。朱雀もいよいよ完全武装になるみたいで次以降楽しみ。そして舞台は欧州へ。島・左近やら源氏やら出てきて人物関係も混迷を深みを増してきたけど、巴御前と義仲には少し切なさを覚えたり。こっちも救いがあるといいけど。長太は男を上げ、最後の絵も清々しく、そして宗茂砲がまさかの多段ヒットするしで(笑)、すっきりと終われたⅦ巻でした。