- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048671873
感想・レビュー・書評
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・田舎から人が流出するのは、誇りを持てる仕事がないから。
・行政が弱体化したということは、一般市民が社会起業の手法で、
地域の問題に取り組めば、自治体と対等な関係で取引できる時代に
なったことを意味する。
政治や行政に文句ばかり言っていられる時代が去り、それらに過剰な
期待を抱かずに自律的に自分の住む街を活性化させることで、自分
自身の生活を自分で守る必要に迫られていることを意味する。
・起業家と出会ったことで、面白い機会や仕事がないなら、
自分たちで作ればいいことに気付いた。
・農家は全農に流通を任せずに、自らお客さんに近づいたほうが稼げる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会起業家の具体例を豊富に紹介しつつ、実態や意義、目指し方を丁寧に説明した素晴らしい一冊。
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Thu, 26 Feb 2009
いろんな社会起業家の事例が紹介してある.
やっぱり,途上国支援系が一番激しいなあ. -
社会の仕組みを変えることで社会問題を改善させる社会起業家を多数紹介。
地域再生や環境保護、途上国支援など様々な社会起業家のことが書かれていて、社会起業のイメージを掴むことができる。
特筆すべきは紹介される社会起業家の多くが20代なこと。若くて財がなくても動き出している人はたくさんいるのである。 -
将来何をすればいいかわからないという人に、一つの道を指し示してくれる良書だと思います。とくに第3章のあなたも、この世界を変えることができる!は必読です。
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本文より:NPO、ボランティア、・・・つまり社会問題こそが今日では市場のニーズになっているのだ。・・社会起業家の台頭は、息詰まった社会の仕組みを塗り替えていく世界的な潮流なのだ。
とある。そうかな? -
日本で活動している社会企業家たちを紹介した一冊。社会企業家一人ひとりがしっかりとしたポリシーを持っているんだなと感心してしまった。それにしても、色々な社会企業家がいるんだなあ。
ちょっと不満だったのは、紹介する社会企業家の数が多過ぎて、一人ひとりに対する踏み込みが浅いところ。 -
社会起業家の活躍する事例がたくさん紹介されており、
「なるほど、こういう人がいるんだ!」というのが分かる。
カタリバ、マザーハウス、このあたりは私も知っていたが、
モーハウス(授乳服製造販売)や
エコトワザ(中小企業の環境推進室)はまったく知らなかった。
彼らに共通することはなんなのだろうか?
強い問題意識、事業のビジョン、実行力・・・といったものだろうか。
著者は、社会起業家になるプロセスを以下のように述べる。
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p.244
第一に、自分がどうしても見過ごせない問題を自覚すること。
(中略)
困っている当事者の立場に立って、彼らの気持ちにコンパッション(強い共感)を
抱いた時こそ、社会起業を始めるチャンスなのだ。
苦しむ人の切実な気持ちを自分のものとして受けとめられる感性が
社会起業家としてのモチベーションを作る。
実際、支援対象者と当事者意識を共有できた人は強い。
自分の取り組みたい問題と、それをどうしても解決したいという気持ちが
はっきりしたら、次は問題を抱えて困っている当事者に十分なヒアリング(取材)を
行い、彼らがどんな支援や解決を切実に求めているか(ニーズ)を知ること。
問題の解決に何が足りないのかがわかれば、それを無理なく埋め合わせる
方法を考えることが新しい仕組みを作る出発点となる。
はっきりとニーズがわかれば、社会起業を通じて達成したい自分の使命(ミッション)を
周囲に示すこと。
p.246
自分の思い込みや常識ではなく、社会を広く見渡し、既にある人材、資金、ノウハウ、
相談機関などさまざまな資源(リソース)を持ち寄り、同じ志を持つ
より多くの人を活動に巻き込めば、できないと思っていたことも意外と
容易にできることがわかってくる。
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なるほど、と思う。
普通の企業でもいまは「顧客第一」を掲げるところがあるが、
実際にそれができている企業はおそらく多くないだろう。
というのは、それほどに経営者、経営層、ミドル、社員、バイト・・・あらゆる
構成員の人々が、ビジョンを共有して「顧客第一」を貫き続けるのは
ものすごく難しいのだ。
しかし、社会起業は、そもそもが「困っている人の問題をビジネスで解決する」
というところに始まるので、このビジョンの共有が普通の企業よりは
はるかに強力になされるのではないかと推測される。
ゆえに、ここをコアに据えるべきだ。そうすることで、一般企業を圧倒する
ダイナミクス、パワーが発揮できる可能性がある。
また、その理念そのものが広く社会から支持される可能性が高いため、
支援者からの人材、金銭、サービスの支援を受けやすかったり、
また顧客からも強い共感をもってもらえることで、ロイヤリティを高くできる
(=収益性が高くなる)ことも期待される。
こう考えると、そう、社会起業は実に可能性がある。
特に個人のパワーが輝くようになる21世紀では、なお、そうだといえる。
これからも社会起業家の活躍に目が離せない。
そして、そういう人はいかにすれば生まれていくかを考えたい。